17年連続トップシェアだったダイハツ難民のための「軽自動車ベストバイ」!
今回の取材で、新車販売はもうどうにもならないので、中古車販売に力を入れているという店もあった。 ダイハツの新車が買えない現状について、前出の専門誌幹部はこう語る。 「軽販売17年連続トップには理由がある。販売力はもちろんですが、トヨタグループという安心感、そして何よりダイハツ車は出来もコスパもいい。だから販売トップなのです。このタイミングだと説得力ないと思いますけどね」 ダイハツにはミラの名前を継いだミライース、ムーヴ、タントという3本柱があり、近年はその柱のひとつに軽SUVタフトが加わった。 「ダイハツは軽の品ぞろえも豊富なので、3月決算セールで狙っていた人もいたはず。軽の販売トップメーカーであるダイハツが買えない今、どのメーカーの軽を買うべきか悩む人もいるでしょうね」 確かに昨年の軽自動車の新車販売ランキングの10位以内に4台もダイハツ車が顔をそろえている。軽シェアトップはダテじゃないのだ。 ■ベストスリーはスーパーハイトワゴン 藤島 ファンの気持ちに応えるためにも、ダイハツはこの問題を真摯にとらえ、誠意ある対応をしてほしいですね。 ――はい。それでは、モータージャーナリストのフジトモこと藤島知子さんに、今買うべきダイハツ以外の軽のベストバイを聞きます。 藤島 1位は軽自動車販売で9年連続、総合でも2年連続で頂点に輝いたホンダの軽スーパーハイトワゴンN-BOXです。昨年10月にフルモデルチェンジを受けて3代目になりました。ちなみに昨年末には、ホンダ史上最速で250万台を突破して大きな話題を呼びましたね。 ――2代目N-BOXはモデル末期でも2万台超と爆売れ。ズバリ、人気の理由は? 藤島 スーパーハイトワゴンは超激戦区ですが、その中でN-BOXは他の追随を許さない内外装の質感の高さ、快適で便利に使いこなせる広い室内空間、さらに走行性能も高く、背の高いスライドドア車なのに乗り心地までいい。 ――すべての面で秀でているわけですね。もはやレベチの存在であると。ただ、3代目は先代のプラットフォームやメカニズムを引き継いだ、いわゆるキャリーオーバーです。この部分をどうとらえています? 藤島 実際に試乗すると、ホンダが熟成に熟成を重ねてきたのがよくわかります。