アンカーの最上位「防犯カメラ」ソーラーパネル&録画サーバー付きモデルを徹底レビュー
ソーラーパネルの発電量は?
ソーラー発電による、カメラのバッテリー運用もチェックしてみます。 運用スタート時はあえてバッテリーをフル充電せず、2台のカメラを65%/62%の残量でスタート。設置場所は塀の上にある柵で、若干影になることはあってもほぼ1日中、日の当たる恵まれた条件です。 録画イベントは1日あたり30~50件程度で、検証期間中は冬晴れで日差しには恵まれましたが、3日後の状態でバッテリー残量は65%/65%とバッテリーの収支はトントン程度。なお、録画データによる「HomeBase S380」のストレージは3日で20%を占有しました。 ちなみに「Eufy eufyCam S330 2-Cam Kit」には、盗難防止機能もあります。設置したカメラを移動させると、カメラ本体と「HomeBase S380」からアラームが鳴るという、まさに防犯機能。防犯カメラを外そうとする不審者が現れても安心ですね。 防犯カメラのハイエンド機であり、録画データの保護でも一歩進んだアイテムであるアンカー「Eufy eufyCam S330 2-Cam Kit」。顔認識AIによる判別は来客の記録としても面白い製品です。 ただし、実機をテストしてみると、防犯カメラとしては課題があることがわかりました。録画が動作検知時に限られ、夜間の検知精度が甘く、不審者を録り逃す可能性があること。ソーラーパネルの面積が狭く、バッテリー残量の収支もギリギリという点も心配材料。これらはソフトウエア更新で改善できる余地もあるので、アップデートに期待したいところ。 やや辛口の評価になってしまいましたが、身の安全を守るための防犯カメラは、安全確保の第一歩。「防犯カメラが付いている」と周囲に見せつけることで、不審者に躊躇させることこそ本当の防犯でもあります。 そうそう、ご近所さんへの告知の意味も込めて、防犯カメラによる録画を知らせるシール等も貼っておきましょう。
<取材・文/折原一也 撮影協力/アンカー・ジャパン>