TikTok Shopでの「最初の30日間は気を引き締めて」。バグが多く不透明なプラットフォームに対するブランドの声
「信頼を築く」
売り手が述べている問題には、TikTok Shopの信頼性を保護するために存在しているものもある。たとえば、新規加盟店には、最初にTikTok Shopに参加する際に1日の販売数を200件に制限する30日間の試用期間がある。TikTokのバイラルな性質を考慮すると、このポリシーにより新規ショップは能力以上の無理をしないことが保証されるのだとゲレラ氏は語る。また、TikTokはレビューにも重点を置いている。TikTokによる厳しい審査に直面しないように売り手は4つ星以上を維持したいものだが、これは詐欺や悪質な行為者を防ぐためのTikTok Shopの戦略の一環なのである。 ゲレラ氏は、「ブランド創業者としてはかなりイライラすることもあるが、最終的にはTikTok Shopの利益になると思う。TikTokは現在は信頼性の構築に注力している」。 実際、TikTokは初のTikTok Shop安全性レポート(TikTok Shop Safety Report)の中で、2023年下半期に、ポリシー違反により100万人の売り手をアプリから非アクティブ化して彼らの商品を削除したと述べた。同社はまた、TikTok Shopの安全性に4億ドル(約623億円)以上を費やしたという。 頭痛の種にもかかわらず、売り手や加盟店はTikTokが最終的には問題を解決してくれるだろうと楽観視している。 マーケティングエージェンシー、ライブクラフト(LiveCraft)のソーシャルコマース担当ディレクターであるアナ・バレット氏にとっては、TikTokはTikTok Shop上の加盟者やエージェンシーからのフィードバックを積極的に受け入れており、それが徐々に実装されている改善に反映されているという。 バレット氏は、「時間の経過とともに、間違いなく良い方向に変化している。この(TikTok Shopという)スペースに関与して、成功ぶりを見るのはやはりエキサイティングだ」と語った。 [原文:‘Buckle up for the first thirty days’: On TikTok Shop, brands continue to deal with a buggy and opaque platform] Allison Smith(翻訳:ぬえよしこ、編集:戸田美子)
編集部