傾向と対策は万全!アラベスクを除いては……保育士を目指す事件記者が最後の試験に臨む
そうだ、別の某誌からも犯罪原稿の執筆依頼が来ていた。取材が厄介だから尻込みしていたけれども引き受けようっと。 3日ほどかけてまとめ、みなさんに講釈を垂れた「絵本だより」作りの要諦です。もっともらしいが恥ずかしいったらありゃしねえ。 一、保護者との大切なコミュニケーション手段と位置づけよう。時候の挨拶や園の様子も忘れずに。 一、定番の絵本は園にある。埋もれている絵本を発掘し、本屋さんが注目している絵本を探して紹介しよう。 一、保護者と子どもが一緒に眺めて興味が持てるよう、絵や写真を多用しよう。 当方の絵本だよりでは、『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』(原案みねようさん、作さいとうしのぶさん、リーブル)と『絵本 はだしのゲン』(作・絵中沢啓治さん、汐文社)、『まちんと』(作松谷みよ子さん、絵司修さん、偕成社)の3冊を紹介しました。 先生さま、筆記試験で万が一合格点に達しない場合はかような取り組みを評価対象に加えていただくよう伏してお願い申し上げまする。 「子どもの食と栄養2」ではグループごとに「好きな食べ物紹介」をしました。当方らは童謡の「おべんとうばこのうた」(作詞香山美子さん、作曲小森昭宏さん)を歌いながら、紙芝居風に食べ物の魅力を伝えることにしました。登場する食べ物が渋いのです。 刻み生姜にニンジン、山椒、シイタケ、レンコンは若い衆には物足りないかも知れませんが、あれこれ摂取制限を食らっている当方にはありがたい。「筋の通ったフキ」が義理を重んじているようで、いちばん好きです。発表後、教員から「新しいアイデア」との評価を頂戴しました。わが班の構成員4人全員に加点を期待します。 試験では同級生の協力を得て完成させた「傾向と対策」が効力を発揮したようです。 「あそこ、出てましたね」と謝辞をくださる同級生もいました。よっしゃ、ピアノを除く5科目はなんとかなりそうな手応えを得ました。同級生のみなさんも開始30分で解答を書き上げ、早々と退出なさっていた。