上野勇希がクリス・ブルックスからKO-D無差別級王座を奪取し、DDT新時代に突入。「チャンピオンの僕に期待してください。面白がってください」【DDT】
DDTプロレスが11月12日、東京・両国国技館で秋のビッグマッチ「Ultimate Party 2023」を開催した。ダブルメインイベント第2試合では、デビュー8年目で28歳の上野勇希がクリス・ブルックスを破り、KO-D無差別級王座を涙の初戴冠。若きイケメン王者の誕生でDDTは新時代に突入したといえそうだ。 開始早々、上野はドロップキックでクリスを場外に落とし、トルニージョを見舞う。戦場が場外に移ると、クリスはイス、フェンスを投げつける手荒い攻め。上野は通路の上に登ってムーンサルトアタックを敢行も、クリスは鉄柱にぶつけ、机上パイルドライバーを繰り出す。リングに戻ると、目が離せないノンストップの一進一退の攻防に。25分過ぎ、クリスはみちのくドライバーⅡ、プレイングマンティスボム、ハイアングル式のプレイングマンティスボム、バズソーキック3連発と怒涛の攻め。耐えた上野はドロップキック、BME連発もカウントは2。ならばと上野はWRを繰り出して3カウントを奪った。
上野は「高校2年生のとき、竹下(幸之介)のおかげでDDTに出会って。DDTが好きになって。プロレスラーになれて。みんなのおかげでちょっとずつ成長して。なれると思ってなかったチャンピオンになりました。それはこうやって楽しんでくれるみんながいるから。できるって、大丈夫だって言ってくれる仲間がいるから。僕の夢は、どの興行も満員にすること。チャンピオンの僕に期待してください。僕を面白がってください。その思いがあれば、僕はどこまでも行けます。みんな一緒に行きましょう!」と涙で歓喜のマイク。 バックステージで上野は「僕はチャンピオンになれないって、竹下に勝てないって言って、竹下に怒られて。プロレスラーになったんだから、一番になるって決めて。なかなかたどりつけなくて。やっとKO-D無差別級のチャンピオンになりました。昔も今も未来も受け止めて、無差別級のチャンピオンとして進んでいきます。どの大会も超満員にしたい。たくさんの人がDDTを好きになってほしい。そのために僕に期待してください。大いに期待して、大いに面白がってください」と話した。そして「次の一つの目標は竹下幸之介を挑戦者として迎えて勝ちたいと思います」と肝に銘じた。