Nothing Phone (2a)レビュー。ついにおサイフケータイ対応、2024年ミッドレンジスマホの本命
ミッドレンジと思えない前面にも注目
特徴的な背面は好き嫌いがあると思いますが、前面のデザインは誰もが気に入る見た目に仕上がっています。 この価格帯のAndroidスマートフォンはディスプレイ周囲の余白(ベゼル)の幅が太く、上下左右が不揃いで不恰好な見た目であることがほとんどですが、Nothing Phone (2a)のベゼルは狭く4辺とも同じ幅になっており、プレミアムクラスのデザインを実現しています。 特にこの価格帯のスマートフォンでよく見られるのが、画面下部のみベゼル幅が広くなっている、いわゆる「アゴ」部分がある仕様です。 これはディスプレイと基板を接続する部品のためスペースが必要となることが原因ですが、Nothingはディスプレイを折り曲げて、下端の部品を裏側に移動することで「アゴ」を回避しています。 折り曲げが可能なフレキシブル有機ELは通常の有機ELに比べてコストが高いことから、ほとんどのスマホメーカーが高価格帯の機種にしか採用していないことを考えると、Nothingがこの価格帯で4辺同一幅の狭いベゼルを実現したことに対して驚きしかなく、デザインへの強いこだわりを感じます。
120Hzでなめらか表示の大型ディスプレイ
フラット形状のディスプレイはゲームや動画も快適に楽しめる6.7インチの大型です。 片手モードにも対応しているため、指が届きにくい画面上部も操作できます。ただし、端末の幅が76mmもあるので持ち手と反対側のアイコンやボタンを操作するのが難しく、電車で吊り革を持ちながらスマホを操作すると落としそうになります。 ディスプレイは強化ガラスのGorilla Glass 5で保護されています。開発元のCorningは1.6mの高さから画面を下にして粗い表面に落下させても最大80%が破損を免れたと説明しています。 画面には指紋認証センサーを内蔵するため、画面に指を乗せるだけで画面ロックの解除やパスワードを設定したアプリの起動も可能です。認証はかなりスムーズで一度もストレスを感じていません。 指紋認証が通りにくい場合は、マスク対応の顔認証も利用できます。セキュリティレベルは下がりますが、動作はかなり高速で画面を見た瞬間にロックが解除されます。 リフレッシュレートは最大120Hz(1秒間に120枚書き換え)で画面表示もなめらか。高リフレッシュレートは電池持ちに影響しますが、必要に応じて最小30Hzまで落とすオプションも用意されています。 見た目もよくなめらかに動作するディスプレイには概ね満足していますが、画面の明るさは今ひとつ。屋内で利用するときは問題ないものの、晴天時に屋外で使用する時は画面が見づらいと感じることがあります。