長野県塩尻出身・波切敦さんの漫画実写化 週刊少年サンデーで連載中 地元書店に特設コーナー
長野県塩尻市北小野出身の漫画家・波切敦さん(39)=相模原市=が『週刊少年サンデー』(小学館)で連載している作品『レッドブルー』が、テレビドラマ化されることが決まった。「根暗」で病弱な男子高校生が総合格闘技(MMA)の世界に飛び込み、高校生世代の日本一を決める大会に挑む中で成長する物語だ。小学館によると、放送時期や出演者などの詳細は随時、発表していく。塩尻市内では、実写化の朗報を受けて、書店が作品の特設コーナーを設けるなど喜びに湧いている。 自然豊かな北小野地区で生まれ育った波切さんは「山に囲まれながら落書きをしていたら、漫画家になれて、ドラマ化もしてもらえました! 引き続き頑張っていきますので、『レッドブルー』を応援して頂けましたら嬉しいです」と、小学館を通じて市民タイムスにコメントを寄せた。 中島書店(広丘高出)はドラマ化決定を祝い『レッドブルー』の単行本1巻~最新11巻をそろえたコーナーを10月に設けた。「作家さんが塩尻市出身です!!」と書き添えるなどして来店客の目を引いている。コミックス担当の店員・入澤諭さんは「コーナーを見て、本を買って読んでいただきたい」と勧めている。 コミュニティーFM局「高ボッチ高原FM」(大門三番町)では、パーソナリティーで、漫画好きの齋藤円日さんが番組内でドラマ化を紹介した。登場人物たちのイラストや、作品の魅力を書いたポップを作って、10月23日に中島書店に持参して特設コーナーに飾ってもらった。齋藤さんは「漫画を読みたくなるようなポップにした。波切さんの地元塩尻で盛り上げていきたい」と声を弾ませ、アニメ化されることも願っていた。 波切さんは田川高校(塩尻市)を卒業後、東京都の町田デザイン専門学校で漫画を学んだ。『レッドブルー』は令和4年に連載が始まった。作中の「MMA甲子園」は、昨年から実際に全国規模で開催され、レッドブルーも提携している。東京都内のカフェでは、作品の複製原画展や、登場人物やプロ選手らをモチーフにしたグッズの販売が行われており、注目度が高まっている。