逆走数百メートル衝突か 金沢の国道8号、死亡男性 現場で注意喚起
19日に金沢市松寺町の国道8号田中高架橋で、乗用車が逆走し、運転していた志賀町の男性(72)が死亡した事故で、男性が高架橋近くの脇道から反対車線に進入し、数百メートル走行後に対向車と衝突したとみられることが26日、捜査関係者への取材で分かった。金沢東署は男性が誤って進入したとみて、詳しい経緯を調べている。 【写真】国道8号を逆走し、衝突した乗用車 事故は19日午前6時40分ごろ、津幡町方面に向かう車線で発生した。逆走した乗用車を運転していた志賀町荒屋、無職向田敏勝さんが亡くなり、対向車の運転手が軽傷を負った。 捜査関係者によると、高架橋の長さは約300メートル。周辺の防犯カメラ映像などから、向田さんは津幡町方面から見て高架橋の手前にある側道から国道8号に入ったと推測されるという。 当初、向田さんは津幡町方面から金沢市方面に向かって国道8号を正しく走行する姿が目撃されている。いったん、周辺の市道や県道に入った後、再び国道8号に合流しようとした際に誤って対向車線に進入した可能性がある。 ●現場で注意喚起 事故を受けて、金沢東署は26日、現場付近でレッドライン作戦を行った。署員と金沢東街頭交通推進隊員の計約20人が赤色誘導灯を持って道路沿いに立ち、ドライバーに注意喚起した。