異例の秋 金曜も顕著な高温 関東甲信で体温超え 東京36℃予想 猛暑解消は3連休
明日20日も9月とは思えない暑さとなりそうです。関東甲信から九州は広く猛暑日(最高気温35℃以上)で、関東甲信で体温超えの暑さも。東京都心は統計開始以来、最も遅い猛暑日となるでしょう。3連休以降は猛烈な暑さは、ようやく収まりそうです。
今日19日 9月としては記録的な暑さ
今年は異例の残暑が長引いています。 今日19日も9月後半とは思えない暑さとなっています。最高気温の全国トップは福岡県太宰府市で38.3℃と9月1位の値を更新しました。今年61日目の猛暑日で全国の年間最多記録をまた更新しました。福岡市で38.0℃、佐賀市で37.9℃などと9月としては記録的な暑さとなっています。 真夏のような暑さとなっている要因は、①真夏のように太平洋高気圧の勢力が強いこと、②東北付近に延びる秋雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいることが考えられます。
明日20日 9月としては顕著な高温に
明日20日も同じような状況が続き、9月後半とは思えない暑さとなりそうです。 関東甲信から九州は最高気温が35℃以上となり、猛暑日となる所が多いでしょう。特に、今日19日より顕著な高温となるのが、関東甲信です。甲府市や前橋市では38℃、熊谷市は37℃と体温超えの暑さになるでしょう。東京都心は36℃と、統計開始以来、最も遅い猛暑日となる予想です。(東京都心では今月18日(水)に猛暑日となり、82年ぶりに最晩記録を更新したばかりでした。) 全国の猛暑日最多記録を更新中の福岡県太宰府市は、あす20日も37℃まで上がり、さらに猛暑日日数が増えそうです。 熱中症に引き続き警戒が必要です。適切にエアコンを使って、涼しい環境でお過ごしください。
異例の「猛暑」にようやく出口
この異例の残暑の出口も見えてきています。 3連休は秋雨前線が本州付近を南下する予想です。次第に秋の空気に入れ替わり、広い範囲で雨も降るため、猛暑は収まる見込みです。22日(日)以降は猛暑日地点はなくなるでしょう。東京都心は22日(日)以降は30℃に届かない日が多くなりそうです。 ただ、これでも平年と比べると、まだ気温の高い状況です。今日19日発表の1か月予報では、この先1か月は全国的に気温は平年より高く、季節の進みはしばらく遅いままとなりそうです。野菜の生育や紅葉の遅れなど、影響がでるかもしれません。
日本気象協会 本社 吉田 友海