新型「BMW X2 M35i」はSUVのボディを纏った300馬力の猛烈なスポーツカーだ!20枚の写真とともにレポート!
ステアリングホイールのMスポーツブーストボタンも同様だ。ボタンを押すと、エンジン、トランスミッション、サスペンションが即座に反応する状態になる。最高速度250km/hまで、強力なブーストが利用可能だ。エンジンは快活に反応し、不機嫌で重厚なサウンドを響かせるものの、決してうるさすぎたり、無理に音を大きくしていたりするわけではない。 実際、それが高速の「X」のモットーのようだ。シャシーから最大限の運転の喜びをできるだけさりげなく引き出すこと。非常にグリップ力の高い20インチタイヤ(ピレリPゼロ245/40)のおかげで、「M35i」は路面にしっかりと吸い付くように走り、高速走行時の限界を示すアンダーステアは遅い。DSCをオフにすると、荷重移動後にコーナーでわずかに曲がる傾向が現れる。これは危険なことではなく、車を操るのに役立ち、とても楽しい。
運転体験は快適でダイレクトである
注意:「X2」は、空車時でも1.7トンを超える重量を隠しきれない。タイトコーナーではボディが大きく動くし、滑りやすい路面では簡単にドリフトする傾向がある。
しかし、重量があるにもかかわらず、ダイレクトな運転体験が楽しめる。調整可能なショックアブソーバー、ステアリングのダイレクトな操作感、強化されたフロントエンド(ロールバーとしっかりとしたマウントを含む)により、シャシーとボディの間の伸びが感じられなくなる。 高速道路での高速走行時のステアリングの感触が、それ以外は非の打ちどころのない「M」のダイナミクスに適していないのは残念だ。ここでは、よりリセットが大きくなり、より繊細なフィードバックが欠けているため、やや不安定なラインになる。
X2 M35iはツーリングカーでもある
ハンドリングマシーンの「X2」は旅行にも適している。ゆったりとしたドライブでは、この車は十分に経済的に走る(リッターあたり約13.6kmも可能だ)。しかし、同時に、アクセルを踏み込むとすぐに加速し、低ブースト域で長くもたつくことはない。最大トルクは2000~4500rpmで発生する。 160km/hまで、快適な静けさが保たれ、ショックアブソーバー(パーソナル/スタンダードに設定)が穏やかなサスペンションを実現し、スポーティな基本クランプを備えたシートは、幅広い調整機能により快適な姿勢を保つ。