2024年5月の「道路貨物運送業」倒産 大幅増の46件 コストアップと「2024年問題」が直撃、4月以降は前年比2倍超
5月の「道路貨物運送業」倒産46件 前年同月の2.1倍、5月度では過去20年間で最多
2024年5月の「道路貨物運送業」倒産は46件(前年同月比119.0%増)で、5月では2005年以降の20年間で2008年(45件)を超え、最多を更新した。1-5月累計は162件(前年同期比55.7%増)で、20年間では2010年の165件に次ぎ、4番目の多さとなった。今年4月から時間外労働の上限規制が適用され、4月と5月は倒産の増加率が2カ月連続で前年同月比100.0%超と急増ぶりが目立つ。 負債総額は64億5,500万円(前年同月比265.5%増)で、前年同月の3.6倍に増加した。 道路貨物運送業は、長時間労働と賃金が見合わずドライバー不足が続いていた。さらに、円安と原油高から燃料価格が高騰しコストアップに見舞われ、価格転嫁が難しい小・零細規模の下請企業が多い業界の深刻さを浮き彫りにしている。