【1月のバス占い付き】新年そうそう究極の方法で自分の家をパワースポットにしてしまおう!!
■神具店でお社を求める
稲荷勧請をすると神札のように毎年新しいものにするのではなく、子々孫々代々お祀りするいわば自宅が神社と同じになる感覚だ。よって自宅がパワースポットになるということになる。前述の通り、神札用の神棚では御神体は入らないので、境内に数多くある神具店で設置場所の奥行や高さを伝えて最適な大きさのお社と神具を見繕ってもらう。 なお、御神体には9種類の大きさがあるが、記者は場所の関係から最も小さい「小式」にした。後々、御神徳に感謝して大きな御神体にすることを「御位上げ」といい、伏見稲荷大社でいつでも受け付けてくれる。 神具店で入手した、まだ空のお社だけを持って社務所に行き、神璽勧請をしたい旨を伝えると9種類の大きさの中から選んで、申込書に神様が鎮まる場所(通常は住所)や氏名等の情報を書き込み、身分証明書を添えて確認してもらう。伏見稲荷大社でどこの誰に勧請したのかを記録するためだろう。初穂料を納めると、伝票と勧請証書が交付されるので、この際に空のお社を預ける。
■神事のスタート
空のお社は社務所から本殿の神職のもとに運ばれるようで、記者は伝票と勧請証書をもって本殿に入る。多くの参拝者が後ろでお賽銭を投げる中で、伝票と勧請証書を神職に手渡す。すると御神体の入ったお社が本殿の高いところに据えられて神事が始まる。 修祓(お祓い)のあと、稲荷大神がお社に鎮まる勧請の祝詞が奏上され、玉串を捧げて本殿での神事は終了する。直会(なおらい)のお神酒をいただいて、今度は神楽殿に移る。 神楽殿では巫女が待ち構えており、同時に本殿から神職がうやうやしく預けたお社を神楽殿まで持ってくる。この間、神職が通る道は警備員と神職により神様の前を観光客が横切らないように完全に封鎖される。 それを巫女が受け取り神楽殿に据える。神楽奉納中の神楽殿は撮影禁止だが、観光客が自由に巫女舞や雅楽を鑑賞することはできるので、衆人環視の中で勧請された稲荷大神のために舞が奉納される。 神楽奉納が終了すると、巫女が記者の頭上で鈴を振ってお祓いをしてくれる。それですべての神事は終了である。その場で神様が鎮まったお社を受け取り、その足で神具店に戻る。 神具店では同時に購入した神具数点とともにお社を梱包してくれるので、それを東京まで「輸送」しなければならない。ちなみに、お社がなくても御神体だけで勧請してもらうことは可能だが、いずれにしても最終的にはお社に自分で入れないといけないので、どうせならばお社ごと御祈祷をしてもらった方がよい。