「今でもオオタニのユニフォームを売っています」大谷翔平が消えた“エンゼルスの今”、史上最悪99敗でも…公式ショップ店員が証言「日本人ファンが来てくれる」
「エンゼルスの試合より、芝刈りのほうがマシ」
エンゼルスの試合はすべて、現地やテレビ、はたまた移動中の車のラジオですべてチェックしてきたチャック氏でさえ、シーズン終盤の試合は「見るのが辛くなった」と言う。主力選手が軒並み離脱し、序盤は好調だった若手有望株のローガン・オーハッピーも失速した。9月のチーム成績は、26試合でじつに19敗だった。 「今シーズンは最悪だった。本音を言うと、もう見ていて楽しくないというところまで来てしまったんだ。たとえば1990年代も低迷していたけれど、そのときは多少なりとも試合を楽しんで見られていた。ギャレット・アンダーソンやジム・エドモンズ、トロイ・グロースといった、見ていてワクワクする選手がいたから。若き彼らが成長していくのが見ていて楽しかったんだ。だけど今年は、ベン・ジョイスら若手の有望株もいるけれど、大半が負傷した。あるいはザック・ネトやオーハッピーのように絶不調に陥ったんだ。だから9月に入ってからは本当に辛かったよ。エンゼルスの試合を見るか、庭の芝刈りをするか。どちらか選べと言われたら、芝刈りを選ぶほどに」 取材前日に聞いたスポーツ・イラストレイテッド誌のニック・セルベ記者の見方によれば、エンゼルスの致命的課題はオーナーにある。つまり、大谷翔平を引き止められなかったこと、大谷移籍後のチーム作りのビジョンが欠けていたことに、ファンは苛立っているはずだと。チャック氏もその意見に同調する。 「ある程度は真実だと思う。エンゼルスのオーナー(アート・モレノ)は問題を抱えている。今の立場を退く必要があるよ。GMに仕事を引き継がせるべきだね。ビジョンの欠如は、最大の問題だ。たとえば、オオタニを引き留める余裕がなかったのならば、彼がチームを去った後のプランBが必要だよね。もちろん、オオタニの代わりは絶対にいない。とはいえ少なくとも、シーズン中のトレードでいい選手を複数人獲得することはできたはずだよ。それが実現しなかった。ケガ人の続出も大きかったけど、オオタニ移籍に伴う大失敗がエンゼルスの苦戦を決定づけたね」
【関連記事】
- 【現地写真】「なぜか泣けてくる…“大谷ユニ”いまも売るエンゼルスショップ」「ガラガラのスタジアム」&「ガリガリだったエンゼルス入団当時の大谷」の写真もすべて見る
- 【《番記者》編を読む】「史上最悪のシーズンだったよ」大谷翔平が消えた“エンゼルスの今”…球団ワースト99敗、番記者に聞いた「ファンはオオタニにモヤモヤ」
- 【《エンゼルスファン》編を読む】「オオタニが映ったらチャンネルを変えるよ」大谷翔平が消えた“エンゼルスの今”…40年超のエンゼルスファンが語った“怒り”
- 【話題】「オオタニにベテラン勢から不満の声もあった」米国人番記者がいま明かす「水原一平事件で“壁”が消えた」
- 【貴重写真】「ほ、細いのに…」大谷17歳、まだガリガリだけど甲子園で衝撃の特大HR、ぷっくり捕手な村上。ガリガリな柳田、ヤンチャそうな学ラン姿の張本に無名時の山本由伸…名選手140人超の高校時代を見る