東京プライム市場の株価騰落率「トップ3」と「ワースト3」…値上がり率1位は「自社株買い」の思惑が強まった大注目銘柄【昨日の株価】
東証プライム市場に上場している個別株式について、2024年11月28日(木)の騰落率ランキングをお伝えします。 【画像】「30年間、毎月1ドルずつ」積み立て投資をすると…
〈東証プライム市場〉個別銘柄の値上がりトップ3
1位:T&Dホールディングス〈8795〉……前日比+320.5円(+12.80%)/終値2,824円 【売買材料】 11月27日(水)、同社は25年3月期第2四半期(7~9月)のIR説明会を実施。そのなかで26年3月期より「現金配当を強化する方向で検討中」であることが明らかとなり、買いが集中した。さらに、同社は今後、成長投資や株主還元の実施により約3,300億円ある超過資本の有効活用を図る方針を発表。これにより、追加の自社株買いに対する期待も高まっている模様。 2位:KOKUSAI ELECTRIC〈6525〉……前日比+277円(+12.64%)/終値2,468円 【売買材料】 当日は特段個別の売買材料見当たらず。米Bloombergがこの日の午前、米政権が「対中半導体規制」を検討していると報じた。もっとも、記事では「以前想定されていたより厳しい措置には至らない」とあったことから、半導体メーカーの事業環境に対する過度な警戒感が後退し、半導体関連銘柄に買いが広がった。 3位:東京エレクトロン〈8035〉……前日比+1,500円(+6.74%)/終値23,740円 【売買材料】 当日は特段個別の売買材料見当たらず。上記KOKUSAI ELECTRIC〈6525〉と同様の理由か。
〈東証プライム市場〉個別銘柄の値下がりワースト3
1位:ヒューリック〈3003〉……前日比-77円(-5.41%)/終値1,345.5円 【売買材料】 11月27日(水)取引時間終了後、既存株主による8,537万4,600株の売り出しと、需要状況に応じて上限1,280万6,100株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。需給悪化を懸念した売りが優勢となった模様。 2位:FPパートナー〈7388〉……前日比-155円(-5.08%)/終値2,895円 【売買材料】 当日は特段個別の売買材料見当たらず。前日の11月27日(水)が優待権利付き最終売買日。 3位:リコー〈7752〉……前日比-89円(-5.08%)/終値1,663円 【売買材料】 当日、野村證券が同社株の投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げたことが売材料となった模様。なお、目標株価は1700円を継続している。
THE GOLD ONLINE編集部(株式投資取材班)