巨人・阿部慎之助監督、人生初ラウンドの浅野翔吾にゴルフウェア贈った 背中にプリントされた文字に込めた“親心”
巨人の浅野翔吾外野手(20)が28日、世界一軍団に真っ向勝負を挑むことを誓った。来年3月15日に東京Dで米大リーグ・ドジャースとプレシーズンマッチを行うことが決まり「どんどんスイングしたい」と決意。大谷、ベッツら超一流打者の技術を学び「70打点」を目標に掲げる来季の飛躍につなげる。神奈川県内で行われた球団納会ゴルフでは阿部慎之助監督(45)と同組で人生初ラウンドに臨み、最終18番でロングパットを沈めるなど勝負強さを発揮した。 【写真】阿部監督からプレゼントされたゴルフウェア * * * * * 浅野が着ていたゴルフウェアは阿部監督のプレゼントだった。背中には「PLAY GOOFING」とプリントされていた。「遊び心を持てとか、そういう意味みたい。初めてっていうから、服もそんなに持ってないだろうと思って」。人生初ラウンドと聞いて用意したサプライズ。粋な計らいで、緊張気味だった20歳の表情が緩んだ。 シーズン終盤の優勝争いで外野のスタメンに定着して貴重な経験を積んだ浅野について、高卒3年目の来季はさらなる成長を願っている。「飛躍する年になってほしいなと思う。レギュラーを確約されたわけじゃないから。もう一回、競争だと思って頑張ってもらいたい」。野球でも遊び心や柔軟な思考を忘れず、貪欲に上を目指してほしい。贈ったゴルフウェアにはそんな親心も込められていた。 組分けは球団スタッフが行ったが、監督と同組は期待の表れ。「野球の話はしてない。ゴルフのマナーを教えていた」と打ち方やルールを丁寧に助言した。スコア88だった指揮官の直接指導の効果もあってか、119と上々デビュー。「初にしては120を切っているから」と及第点を与えた。終了後には雄大な富士山をバックにツーショットで記念撮影もした。 ゴルフ後は静岡・熱海市内に移動して球団納会に出席。冒頭で職員を含む約330人を前にあいさつし「素晴らしい裏方さんがいてくれたからこそ優勝できた。来年は日本一。選手はやってやろうじゃねえか、絶対やるんだぜと思ってやってほしい」と力強く呼びかけた。(片岡 優帆) 巨人の24年シーズン納会が28日、静岡・熱海市内のホテルで行われた。監督コーチ、選手、フロント、スタッフ、女子野球選手、球団職員、総勢約330人の大宴会で1年の労をねぎらった。冒頭であいさつを行った国松徹球団社長は「セ・リーグ優勝39度は他球団の追随を許しません。新たなプロ野球の歴史に1ページを加えたことは間違いありません。誇ってください」とねぎらい、「選手たちはすごい向上心を持っている。この勢いでやってくれれば、必ずやまた、もっといい成績を残せるんじゃないか」と期待を寄せた。
報知新聞社