ソトの大谷翔平超えは「馬鹿げている」 怪物への“7億ドル契約”を元MLB戦士が疑問視「オオタニなら理解ができる」
今オフの“主役”はいかなる決断を下すのか。ヤンキースからFAとなったフアン・ソトの動向が小さくない注目を集め続けている。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン 米球界で「剛腕」として知られるスコット・ボラス氏を代理人とするソトを巡っては、複数球団が争奪戦を展開。とりわけブルージェイズ、ヤンキース、メッツ、ドジャース、レッドソックスの5球団は本人とも面談し、獲得に本腰を入れていると報じられている。 連日のようにクローズアップされているソトの移籍動向。その中で最大の関心事となっているのが、契約金の規模だ。現時点で米球界の史上最高額は昨年12月に大谷翔平とドジャースが10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)だが、26歳の怪物スラッガーが超えるという見方も強まっている。 ただ、わずか1年で大谷とドジャースのメガディールを超える契約が成立すれば、それは球界全体が騒然となる一大事。それだけに慎重な声が全くないというわけではない。かつてマリナーズなどで活躍したハロルド・レイノルズ氏は、MLB公式ネット局『MLB Network』の番組内で「ソトの移籍金に関する噂を聞くと戸惑うよ。ソトが6億ドルだって? 私には分からないよ」と沸騰する契約規模に疑問を投げかけている。 「オオタニの場合は理解ができるんだ。だって彼を獲れば、エース級の投手と一流の打者の価値が手に入るからね。でも、ソトは……。私はどうかと思う」 持論をぶちまけるレイノルズ氏は、「ハーパーやマチャドも3億~4億ドルだったんだ」と指摘。「それなのになぜソトは上がるっていうんだ。物価上昇などを考慮したら多少の高騰を理解できるけど、マチャドたちの2倍というのは考えにくい」と断言。その上で、大谷の価値に熱弁を振るっている。 「(ソトに)6億ドル以上を使うなら5、6人の選手を獲得できる。オオタニは先発投手としても使えるうえに、年間40本塁打以上を打てる打者でもある。そして彼を獲得すれば、日本中からファンが集まってくる。実際、ドジャースはかなりの儲けを得ている。でもソトは違う。そこが物事を複雑にしていると思う。さすがに7億ドルは少し馬鹿げていると思うね」 果たして、ソトは大谷を“超える”のか。契約の行方は文字通り世界的な関心を集めている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]