フジの新人アナ・上垣皓太朗さんに驚愕!幼少期の繁華街体験、修学旅行の思い出は? 久保ミツロウ×能町みね子×ヒャダイン
◆アザラシ幼稚園のチャット欄が日本人の溜まり場に? 久保 最近、YouTubeでオランダの「アザラシ幼稚園」と言われてるアザラシの保護施設の配信を見るのにハマってるんですよ。で、そこのチャット欄に日本人が集まって、昔のインターネットみたいな交流がめっちゃ始まっちゃってるのね。「××さん、こんにちは」とか、「今から歯医者行ってきます」とか「今日の晩御飯は何にしよう」みたいなの。 ──アザラシそっちのけで。そんな文化があるんですね。 久保 「外国のチャット欄でそういうコメントを送り合うのはやめろ」「身内のなれ合いじゃん」みたいに言われてはいるけど、今のインターネットでこういう場所があるのはなかなか珍しいなと思って。みんな匿名だけど、就活してる大学生もいれば、中学生もいるし、60代もいるし、古い昭和のネタをやたら言いたがる同じ世代の人もいっぱいいるのがわかって。それを見てると、私の世代が一番悪ノリしてるなと思う。チャット欄で騒ぐのをやれてなかった層なのかな? もう恥ずかしくて書かなくなった昔のノリのしゃべり方を平気でしてくるんですよ。 能町 どういうの? 久保 文末に「(ぷぷぷ)」って書いたり。 能町 それは恥ずかしい。聞いてるだけで恥ずかしい。 久保 まだ「ワロタ」とか書いちゃうの(笑)。 能町 「キボンヌ」。 ヒャダ 「ぽまいら」。インターネット老人会じゃないですか(笑)。 久保 そういうのを、わざと書いてる感じもあるのね。だけど、そういうのを「キモい」と言う若い人はいないわけ。でもたまに「ここの身内ノリ、キモい」みたいに冷や水をぶっかける人もいて。ネットで恥ずかしいことを書く勢力と、理性的に「外国のライブ配信のチャット欄でこういうことをするのはやめよう」という勢力が広がったりぶつかったりするのを見て、勉強してます。 能町 で、そこにオランダ人はいないんですね(笑)。 久保 いない(*)。 *現地スタッフや海外ユーザーも頻繁にチャットに参加しているが、24時時間常駐しているタイプは日本人のみ(久保談)。 一同 (笑) ヒャダ ♪そこに~オランダ人は~いません~(笑)。 久保 過激な人が潰しあったり消えていったりしてるのを見てると、「ネットはバクテリア」だと思うようになりました。良くしようとするバクテリアも増えていくんですよ。「こういうノリは良くない!」っていう。 能町 善玉菌がね(笑)。 久保 そう、善玉菌がちゃんと現れるんです。 ヒャダ 「自称善玉菌」かもしれませんけど(笑)。 久保 そういう人は「お局みたいに気に食わないことを言いたがる人がいる」みたいに言われて嫌われたりするんだけど、見ている私は「私は嫌われてもいいからあえてこういうことを言わせてもらう」という人の気持ちにどんどん寄っていってる。昔のネットで、誰かに嫌われるとか考えずにコメントできてた時代が、ちょっと懐かしくなっちゃった。荒れなかったころの、初期のツイッターとか。みんなでなれ合いばっかりしてたころ。 ──そう言われると、なれ合いって今のネットにあんまりない気がしますね。戦いばっかりで。だんだんノスタルジーを感じてきました。 能町 mixiの時代もね。 ヒャダ mixi、良かったですよね。 ──まさかなれ合いを懐かしむ日が来るなんて……。 (次回に続きます)
久保ミツロウ,能町みね子,ヒャダイン
【関連記事】
- 久保ミツロウ×能町みね子×ヒャダイン「関西人はなぜ東京でも関西弁を話し続けるのか?〈大阪のハスキーなおばちゃん〉カラオケ企画が、思わぬ展開に…」
- 久保ミツロウ×能町みね子×ヒャダイン「我々に相撲ブームが来てる。能町さんの〈相撲面白いよ〉より、二子山部屋YouTubeに影響を受けて」
- 明日の『虎に翼』あらすじ。優未から「優三の手紙」の存在を教えられた寅子。雨の夜、正直な気持ちを航一に告げると…<ネタバレあり>
- 久保ミツロウ×能町みね子×ヒャダイン「昭和の民間療法いろいろ。魚の骨をご飯で飲み込む、メンソレータム、オロナイン…何に効いたんだっけ?」
- 老後のひとり暮らしに立ちはだかる<5つの壁>とは。自由なおひとりさま生活が抱える「心と体」両面のリスクを考える