タイミーの成長に黄色信号 先発者の勝ち抜きが難しい理由 (濵口誠一 中小企業診断士)
◼タイミーは競争の激化に耐えられるのか?
タイミーは上場を果たしたとはいえ自己資本は前期決算の時点で約60億円と決して大きくはない。法的規制も含めた市場環境の激変に耐えられるか?と考えれば、後発のライバル企業となる大手が有利になる可能性は十分にある。 2024年の10月期通期決算では、累計売上高は対前年比は+66.5%の増加だが、当期に入ってから四半期ごと売上高はほぼ横ばいで、急成長に陰りが見えている。業績予想に対しても売上は未達であり、今後の成長スピードは鈍化するだろう。 先行者としての優位性はありながらも、決定的な競争優位の確立が困難な状況の中、タイミーの次の一手に期待したい。 濵口誠一 中小企業診断士
【プロフィール】
従業員2万名の企業から10名の企業まで、約20年経営企画に従事し1000件以上の事業計画を策定。現在は中小企業診断士として経営戦略から実行支援まで行う。言語化・数値化を得意とし「話しているだけで悩みが解決した」「目標が従業員に伝わるようになった」という評価多数。