静岡県知事が“裏金非公認候補”のマイク握り「相手側にいた私がすばらしい政治家と言うのだから説得力あるでしょ?」
知事選では立憲と国民が推薦
ただ、鈴木知事と言えば5月に行われた県知事選の際、立憲民主党と国民民主党から推薦を得ていて、自民党の推薦候補と激戦を繰り広げた張本人だ。 選挙戦では松下政経塾の同期で昵懇の間柄にあり、後に立憲民主党の代表に選ばれ、今回の衆院選でも裏金問題を徹底的に批判していた野田佳彦 氏も応援に駆け付け、「360万人の県民に寄り添って、徹底して仕事するのは鈴木康友だと確信しています。静岡に生まれてよかった。静岡で育ってよかった。そう思える故郷・静岡県を作ろうじゃありませんか」と支持拡大を呼び掛けている。 このため、11月8日の定例記者会見では「立憲民主党については源馬(謙太郎)県連代表、国民民主党については榛葉(賀津也)幹事長にしっかり説明し、個人的な付き合いでの応援ということで理解してもらっている。政党を意識して活動したものではない」と釈明。 しかし、中でも裏金問題の“震源地”とも言える旧安倍派で枢要な立場にいた候補2人に対する応援をした点には県にも少なからず批判が寄せられていて、「政治とカネの問題で話題となっていた候補者、特に安倍派の中心的な2人だったので、そうした点が問題になったのではないかと思う。批判の声が出たことには真摯にお詫びしなければならないが、あくまで個人として行動したこととして理解を求めたい」と口にした。 他方で、西村氏と萩生田氏について「裏金うんぬんよりも、2人とも要件を満たして総選挙に出馬しているし、そうした中で個人的なつながり、お世話になってきたということで個人として応援した」と、あくまでも自身の行動に問題はなかったとの認識を示している。 (テレビ静岡)
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