“親方”と呼ばれた女の6年間の変化 10m走っただけでも息切れ状態から「キュッと持ち上がったお尻」の健康ボディに【筋トレビフォーアフター】
「大好きだった元彼と別れて辛かったときに、自分に自信を持ち、好きになれるような何かに時間を使っていきたいと思い、ジムで肉体改造をしようと決めました」 【写真】全身劇的変化!横山翔子さん6年間の成果
そう語る横山翔子(よこやま・しょうこ/36)さんの、ビフォーの生活は散々なものだった。運動が大嫌いで10m走っただけでも息切れ、階段は絶対に使わずエスカレーター、お酒・ジュース・お菓子・揚げ物が大好きで、ご飯はおかわりが日常だったという。 当時の体型は160cmで57kg。ただし、体脂肪率は38%と筋肉がほとんどなく、体重の約4割が脂肪という状況であった。あだなは“親方”。そんな自分を変えたいと、ジムに入会した。 「初めは痩せるのが目的だったので、スクワットなど下半身メインの種目だけを週3回していました。しかし、身体が絞れてくると上半身とのバランスが不均等なことに気付き、3年目からは上半身のトレーニングも行うようにしました。上半身を鍛え始めると、スクワットの重量も上がり、背中周りや腰のくびれがはっきりと出てくるようになりました」 トレーニングで筋肉をつけるとともに、食事も変化させた。 「ジュース、お菓子、揚げ物は週1回のチートデイ以外は一切食べないようにしました。見たら食べたくなってしまうので、スーパーやコンビニでもお菓子コーナーには絶対行かないようにしていました。これらをやめただけでも体脂肪はかなり変化しましたね。また、寝る前2時間の食事は避けること、どうしてもお菓子が食べたくなったときは、あんこなどの和菓子やスルメにするようにしました」 お酒も隔週で飲むのはOKとし、なるべくストレスを溜めない適度な食事制限で行ったという。ただ、ジム通いは順風満帆というわけではなく、最初のうちは仕事との両立にかなり苦戦した。 「最初の半年は“ジムに行くこと”を習慣化させるのが難しかったです。仕事が22時に終わり、ジムに着いたら23時前、そこから終電までトレーニング。ジムに入会して一年目は、『疲れてる』や『眠たい』など、色んな理由をつけて行かない理由を探してしまうときも多かったです。しかし、そんなメンタルの弱い自分を変えたいと筋トレを始めたので、行きたくないときでも常に初心の気持ちを思い出すようにして、習慣化できるようになりました」 ボディメイクを継続するコツについて、横山さんはモチベーションに頼らないことだと語る。 「モチベーションは後から自然についてくるものだと思っています。しかし、人は誰でも怠惰な欲が出るものなので、そのときは『こんな気持ちは気のせいだ』と心を無にして、とりあえず悩むより行動するようにしました。人間の習慣化は、週3回、3カ月間がマジックナンバーだと言われているので、とりあえずは“3”を意識して続けることを目標にしました」 こうしてコツコツと努力を積み重ね続け6年が経った。スラリと健康的なボディに変化を遂げた横山さんの体組成はガラリと変わった。体重57kgから51kgの変化に対し、38%だった体脂肪率は22%と約半分まで落ちた。また、筋トレの効果として思わぬ収穫もあったという。 ※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。 「英検1級に合格することができました!筋トレ後は、テストステロンやアドレナリンなど『やる気ホルモン』が大量に分泌されるためか、勉強への意欲や集中力が爆上がりしました。筋トレは身体を動かすものですが、運動する際に全身の血流もアップするので、脳への神経伝達が活発になり記憶力や学習効果が高くなったと体感しています。何度も不合格になりながらの合格でしたが、諦めずに筋トレを続けている自分に背中を押してもらい、頑張り続けることができたと思います」 トレーニングを通じて、物事を習慣化することが得意になったという。これからもトレーニングを続けていく理由として、外面だけでなく内面への作用が大きいと語った。 「まず、スタイルがよくなると気分が良くなり、笑顔が増えます。背中や腹筋を鍛えると猫背が改善され日常での姿勢がよくなり、自信をもった立ち振る舞いになります。これらは対人関係や仕事の場面でプラスに働いてくれるので、ジムの外での自分の成長にとっても欠かせない存在です。今後の目標は、英語とトレーニングの両方を学べる場所を提供できる二刀流のコーチになることです!」
ボディメイクを通じて、人生に新たな可能性を見出した横山さん。強く打ち込めるものを見つけることは、何であれ人生を豊かにしてくれるのかもしれない。
取材:にしかわ花 写真提供:横山翔子(Instagram◼︎you_vs._you)