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3. ジャンルカ・ガルトゥルッコ展/ ウェルカム・ホーム(ポコギャラリー東京)
ロスの美術家が表現する現代の「ディストピア的な崩壊と回復⼒」 ロンドンに本社を構え、20年以上に渡って世界的各地のアーティストとともにブランドコンテンツを制作するクリエイティブ・エージェンシー「Pocko(ポコ)」。その東京オフィスとして設立された「Pocko Japan(ポコジャパン)」がこの度新スペース「Pocko Gallery Tokyo」をオープンした。同スペースでは、これまで日本で紹介されていなかったユニークな才能の展覧会を企画し、作品を展示・販売するという。 そのこけら落とし展は、ロサンゼルスを拠点とする写真家、ジャンルカ・ガルトゥルッコの個展だ。ガルトゥルッコは1990年代から現代美術作家として国際的に評価を受け、ミラノやバルセロナなど世界各地で展示を行ってきた。本展では、近年の紛争やAIの発展、気候変動などを踏まえて「ディストピア的な崩壊と回復⼒」をテーマに掲げた最新作《Welcome Home》を披露する。ハリウッドが持つ現実と虚構の幻想的な融合を描き出したという同作は、現代の混沌の中でも予期せぬ美しさとユーモアを提⽰し、不確かな世界の中であっても私たちを希望の瞬間に誘うだろう。 ジャンルカ・ガルトゥルッコ展/ ウェルカム・ホーム 会期:11月29日(金)~2025年1月10日(金) 場所:ポコギャラリー東京(東京都港区⻄麻布 2-7-5 ハウス⻄麻布 5F) 時間:11:00~19:00(金月は13:00~20:00) 休館日:火水木
4. 小西真奈 「Wherever」(府中市美術館)
独自の風景画世界を拓く小西真奈の画業を約100点で辿る 現代日本において風景画の可能性を拡張する画家、小西真奈の美術館では初となる大規模展。1968年東京に生まれた小西はアメリカ東海岸の美術大学で学んだ後、2006年に帰国。同年に若手作家の登竜門であるVOCA賞を受賞するなど、雄大な景観を大画面に収め、隈までしっかりと描きこんだ理知的な絵画はすぐに高い評価を得、小西の転換点である2010年、そしてコロナ禍を経てどこか懐かしさを感じさせる作品は穏やかに人々の記憶に語りかけてきた。 本展では、精選した2000年代の代表作に加え、近作と新作約100点を一堂に紹介する。近作と新作は主に自宅近くの風景を描いており、半分以上が初公開となる。感覚的に色が選ばれ、即興的でおおらかな作品は、絵を見る私たちの緊張を解くように軽やかさとやさしさであふれている。 小西真奈 「Wherever」 会期:12月14日(土)~2025年2月24日(月休) 場所:府中市美術館(東京都府中市浅間町1-3 都立府中の森公園内) 時間:10:00~17:00(入場は30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)12月29日~1月3日