「健康保険証を残して欲しい」医療関係者からの切実な声 マイナ保険証はなぜだめなのか
RKB毎日放送
マイナンバーカードを健康保険証とするマイナ保険証への移行のため今の健康保険証の発行は12月2日から停止されます。 【写真を見る】健康保険証を廃止しないで 医療現場からの声 これに対し、今の健康保険証を廃止しないで欲しいと医師や歯科医師らが署名活動を行っています。 何が問題視されているのでしょうか。 ■駅前で行われた署名活動 多くの人が行き交う九州の玄関口JR博多駅前。26日、健康保険証の廃止に反対する署名活動が行われました。 「健康保険証を残して欲しいという署名です。ぜひよろしくお願いします。」 署名活動を行ったのは、多くの医師や歯科医師が加盟する福岡県保険医協会や歯科保険医協会も参加する「保険証をのこして」ネットワークふくおかです。 「保険証をのこして」ネットワークふくおか 七里正昭 事務局長「障害をお持ちの方、認知症の方、ご高齢の方などマイナ保険証を取得できない方々がたくさんいらっしゃいますので、そういう方々を取り残さないで国民皆保険を守ってという思いで、今回『保険証を残して』宣伝行動いたしました」 ■マイナ保険証のメリットとは 政府は、マイナ保険証のメリットとして過去に処方された薬や特定健診などの情報をスムーズに医療機関に共有できることや、確定申告の際に医療費控除の申請が簡単に出来ることなどをうたっています。 マイナ保険証への移行のため12月2日からは従来の健康保険証の発行が停止されます。 ■なぜ利用者増えない しかし、マイナ保険証を登録している人が今年7月末時点でおよそ7450万人だったのに対し、マイナ保険証の利用率は12.43%。 87%以上の人がマイナ保険証を登録していても利用はしていないのが現状です。 どうしてなのでしょう? 記者 Qマイナ保険証使っていますか? 使っていない男性「マイナカードは持っているけど保険証としては使っていません。便利になる面がそれと同じくらいにあればいいけど、何か便利になったっていう実感がまだ今のところわかない」 利用していない夫婦「個人情報を間違えてたとかいうのがあって、あんまり信用はしていません。任せてもいいのかなって。出来るなら今のままがいいよね」