竹中工務店・鹿島など開発、「資機材自動搬送ロボ」の機能
竹中工務店、鹿島、アクティオ(東京都中央区、小沼直人社長)は、パレットやボード材などの資機材を自動搬送するロボットを開発した。工事用エレベーターに積み込んだ資機材を所定のフロアで荷下ろし、建築の3次元(3D)モデリング技術「BIM」データで作成した地図をもとに所定の位置まで自律移動する。大阪市内の現場で実際に自動搬送できることを確認した。 ロボットと工事用エレベーター、竹中工務店の「建設ロボットプラットフォーム」、鹿島の「自動搬送管理システム」を連携させ、自動搬送の仕組みを構築した。自動搬送管理システムは搬送予約・調整などを実施。同システムから指示を受け、建設ロボットプラットフォームが各種ロボットの搬送経路を生成し、運行制御や状態管理を行う。 同ロボットの活用により、夜間など人が少ない時間帯にも資機材の搬送作業を自動で行えるため、揚重・水平搬送効率の向上につながる。今後、2025年4月までに国内の建設現場で試行を重ね、実用化を目指す。 建設現場へのロボット導入などに取り組む団体「建設RXコンソーシアム」の活動を通じて、適用現場数の拡大に向けた改良にも取り組む。