犬にも仮病ってあるの?犬のしぐさ・行動にまつわる雑学
犬はふだんさまざまなしぐさや行動を見せますが、どんな理由や意味でやっているのか、意外と知らない人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、犬が見せるしぐさや行動に関する雑学について、ヤマザキ動物看護大学准教授の福山貴昭先生に伺いました。 【写真】横たわるチワワ
飼い主さんの気をひくために「犬も仮病をつかう」
犬も人のように仮病をつかうことがあります。体調を崩したり、ケガをしたりしたときの大好きな飼い主さんの献身的な介護やケアを犬は覚えていて、元気で健康でも、かまってほしさから具合が悪いときにしたのと同じそぶりを見せることがあります。
首をかしげるしぐさは「正確な音源を知るため」
繰り返し名前を呼んだり、声をかけたりしたときに犬がする、首をかしげるようなしぐさ。これは、耳だけでなく顔の傾きも使って、音源を正確に聞き取ろうと一生懸命になっているのです。このときの犬は集中力が高い状態にあるため、コマンドも入りやすいといわれています。
犬にも「人のあくびがうつる」
まるで人のように、人のあくびが犬にうつるのを見たことがありませんか? 犬などの集団で狩りをする動物は、次の狩りに向けて、仲間同士同じタイミングで寝て体力を回復させる必要があります。そのことから、あくびは伝播しやすいと考えられています。 あくびが伝播するのは相手を信頼している証拠であり、犬と人は、種を超えてあくびが伝播する奇跡的な関係なのです。 どんな理由でやっているのか、知っているようで知らない犬のしぐさや行動。ほかにどんなしぐさや行動をすることがあって、犬はどんな気持ちや理由からそれをやっているのか調べてみると、愛犬に対する理解が深まってより暮らしが楽しくなるかもしれませんよ。 お話を伺った先生/福山貴昭先生(ヤマザキ動物看護大学准教授 博士(学術)) 参考/「いぬのきもち」2024年10月号『知って楽しいおもしろ雑学が大集合!誰かに話したくなる犬の話』 文/宮下早希 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。
いぬのきもちWeb編集室