【体験談】ただの「ささくれ」と侮っていたら右手が全く使えない状態に…
誰もが一度は経験したことのあるであろう「ささくれ」ですが、傷からばい菌が入ると赤く腫れ上がり、ひどくなると指を切断しなければならなくなることもあるそうです。 ささくれからの感染症の「爪周囲炎(ひょう疽)」を経験した太田さんに、発症や治療時などの話を聞きました。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
小さなささくれのはずが、気がつくと…
編集部: 最初に不調や違和感を感じたのはいつですか? どういった状況だったのでしょうか? 太田さん: そもそもの始まりは1月中旬だったと思います。ふとした拍子に、右手にささくれができていることに気づきました。誰もが一度は目にしたことのある、ごく普通のささくれでした。 私の場合、当時は冬だったので空気が乾燥していたことや、年末年始の食生活の乱れが要因となっていたのだと思います。 その時は「ささくれができちゃった」程度で深く考えることなく、そのまま様子を見ていたのですが、1月の下旬頃に指先に痛みを感じ、見てみると右手の中指が赤く腫れていました。 編集部: 受診から、診断に至るまでの経緯を教えてください。 太田さん: 「虫に刺されて少し腫れてしまった」というレベルではなく、パンパンに腫れていて、熱感もあったので、1月26日に近くの病院の整形外科を受診し、その場で「爪周囲炎」という感染症だと医師から診断されました。 編集部: どのような病気だと診断されたのですか? 太田さん: 別名として「爪周囲炎」とも呼ばれるそうですが、爪の周辺にできた小さな傷から菌が入り、炎症反応となって腫れや痛みが起きる感染症です。 おもに、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌、大腸菌、緑膿菌による感染が多いようで、感染すると患部は赤く腫れて痛みを伴い、症状が進行すると「膿」がたまります。手が荒れがちな人や水仕事の多い人がなりやすい傾向にあるそうです。