【宝塚記念】2006年の京都開催はディープインパクトが勝利 受け継がれた「舞台相性」…今年の好走候補は?
いざ、凱旋門賞へ! ディープインパクトの負けられない戦い!
前回、京都競馬場で宝塚記念が行われたのは2006年。勝ち馬はディープインパクトだった。この時の興奮は今も忘れられない。というのも、前走の天皇賞(春)を制したことで世界統一ランキングの芝長距離部門で世界1位にランクイン。また凱旋門賞に挑戦することが発表されており、宝塚記念はその壮行レースとも言える形になっていたからだ。ファン投票も当日の単勝支持率も堂々1位。負けられない一戦だった。 【宝塚記念2024 推奨馬】勝率83.3%の必勝データに該当、能力No.1で突き抜ける! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 当日の京都競馬場は雨交じりの曇天で稍重のコンディション。スタートからいつものように後方待機を選択し、レースを見る形。全馬が思い思いの位置からレースを進めたことで道中は縦長の展開になった。ディープインパクトは3コーナーの坂からじわっと加速すると、4コーナーでは一気に先団に取り付いた。ラスト400mで前に壁を作らないように大外に持ち出し、200mを切るころには大勢が決していた。武豊騎手がゴール板の手前で握り拳をあげる余裕まで見せる圧勝劇。秋には日本の悲願がロンシャンで達成されることを、この時は信じて疑わなかった。 あの時の優勝馬が今では偉大な種牡馬として活躍し、多くの産駒を送り出した。今年のディープインパクト産駒はドバイ帰りのジャスティンパレス、改修後の京都競馬場で重賞2勝のプラダリア、OP・L競走で好走を続けているヤマニンサンパの3頭。そのほか父父、母父ディープインパクトの馬も3頭が出走予定だ。そこで今回は「ディープインパクトの血を引く」出走予定馬たちのデータを紹介していく。
京都芝2200mの産駒別成績で見るディープインパクトの血
2023年4月22日のリニュアールオープン以降、芝の2200m戦は26レースあった。ここでは今年の出走産駒別を一覧にした。 <京都競馬場 芝2200mの産駒別成績> キズナ【5-4-2-11】勝率22.7%/連対率40.9%/複勝率50.0% ハーツクライ【3-1-4-14】勝率13.6%/連対率18.2%/複勝率36.4% ハービンジャー【2-4-2-19】勝率7.4%/連対率22.2%/複勝率29.6% エピファネイア【2-2-0-10】勝率14.3%/連対率28.6%/複勝率28.6% ディープインパクト【2-1-0-4】勝率28.6%/連対率42.9%/複勝率42.9% ジャスタウェイ【1-2-2-7】勝率8.3%/連対率25.0%/複勝率41.7% ロードカナロア【1-2-0-4】勝率14.3%/連対率42.9%/複勝率42.9% キタサンブラック【1-0-1-4】勝率16.7%/連対率16.7%/複勝率33.3% キングカメハメハ【0-1-0-7】勝率0.0%/連対率12.5%/複勝率12.5% 特筆すべきはディープインパクトの仔キズナ産駒。勝率22.7%、連対率40.9%、複勝率50.0%で5勝をマークしている。悲願のGⅠ制覇を目指すディープボンドにとっては追い風だ。ディープインパクト産駒は勝利数では劣るが、率では勝率28.6%、連対率、複勝率42.9%と引けを取らない。 宝塚記念には出走しないが、ディープインパクトの仔であるサトノダイヤモンド産駒も【2-0-1-6】と複数勝っている。母父がディープインパクトの馬も【2-2-2-20】で2勝しており、あの宝塚記念から18年が経った今でも、ディープインパクトの血は淀と相性がいいと言っても過言ではない。