50代以降、「尿漏れ・ぽっこりお腹」になる人・ならない人の分かれ道は?回避する方法を医師が紹介!
【医師が解説!】たった5分でできるトレーニングも
50代以降、「骨盤底」はホルモンの減少により誰しも衰えてしまうのをご存じですか?その結果、ぽっこりお腹や猫背などの老け見えにもつながります。元気な骨盤底を保ちたいけれど方法がわからない方向けに、医師にトレーニングとケアを伺いました。
教えてくれた人:関口由紀(せきぐち・ゆき)さん
女性医療クリニックLUNAグループ理事長 1989年、山形大学医学部卒業。横浜市立大学医学部泌尿器科等を経て、2005年に横浜元町女性医療クリニック・LUNAを開設。現在、女性医療クリニックLUNAグループ総帥として、横浜に女性医療専門クリニックを展開。女性がいくつになっても元気できれいであることをサポートすることに尽力。www.luna-clinic.jp
女性の若々しさを保つ要!「骨盤底」とは?
骨盤底とは内臓を支える、骨盤の一番底にある分厚い層のこと。恥骨から尾骨の間にあり、ひし形のプレート状になっています。 「骨盤底筋群・皮下組織・筋膜・粘膜で構成されるプレート全体のことで、膀胱や子宮、直腸などを下から支えています」と関口さん。 骨盤底は「臓器の支持」と「排泄」に密接にかかわっており、骨盤底が弱くなるとそれ以外にもさまざまなトラブルが出てくるといいます。
50代以降、女性は特に全身の筋肉が減少。骨盤底筋も薄く弱く
「50代以降は、筋肉量を増やすホルモンである『成長ホルモン』と『男性ホルモン』が減少するため筋肉が付きにくくなり、全身の筋肉量が減る傾向にあります。骨盤底を構成する筋肉も減って、薄く弱くなってしまいます」と、関口さん。 ホルモン量を増やすには、筋トレで体の筋肉量を増やすことが必須だそう。 「運動すると脳が刺激されて男性ホルモンが出やすくなる上に、筋トレで筋肉量が増えることによって筋肉内のホルモン受容体が増えて男性ホルモンを高く維持できるようになります。 筋肉量の高い人の方が男性ホルモンが高く、男性ホルモンの高い人の方が筋肉量が高いという相関関係も認められています。年をとったら、女性でも筋トレは必須。 それに加えて、骨盤底の筋肉を鍛える『骨盤底トレーニング』を取り入れたいですね」