「いずれ解体するのでは」札幌ドームの今後を元ロッテ・小林至氏が予測「行政の壁が強烈に出た例」
元ロッテ投手でソフトバンクの取締役も務めた桜美林大教授・小林至氏が4日、自身のYouTubeチャンネル「小林至のマネーボール」を更新。日本ハムのかつての本拠地だった札幌ドーム(現・大和ハウスプレミストドーム)について語った。 小林氏は日本ハムが新球場のエスコンフィールド北海道を建設し、本拠地を移した原因を「行政の壁」と指摘。「ファイターズ側からすると、自分たちが借りているおかげで(札幌ドームは)これだけもうかっている。そうすると、もう少し条件を緩めてほしいなと思うのは当然」と広告収入や物販の売り上げなどの面で両者の折り合いがつかなかった点を挙げた。「特定の民間企業には肩入れできない」という札幌市側の事情も説明しつつ、「行政の壁が強烈に出た例」と解説した。 昨年、大和ハウス工業に命名権を売却し、「大和ハウスプレミストドーム」となった。一方で、本拠地としていたサッカーのコンサドーレ札幌が昨季のJ1から今季はJ2に降格。観客動員の減少が予想されている。 小林氏は今後について、「いずれ解体するんじゃないですかね」と予測し、「今も年間の運営維持費が3億円か。通常のランニングで3億円で、10年もしないうちに改修もかかってくる。特に水回り。駅から近くていいところですけど、市民に開放するにしても維持費がかかりすぎる」と語った。
中日スポーツ