【2024年】最も印象に残った卓球の試合5選|Rallys編集部員が厳選
ノジマTリーグ2024-2025シーズン(12月1日)金沢ポート vs 木下マイスター東京 五十嵐史弥 vs リンユンジュ
選者:槌谷昭人(株式会社ラリーズメディア事業本部長) <選出コメント> 会場全体が「まさか」の後に歓喜する展開だった。 五十嵐史弥(金沢ポート)と、木下マイスター東京のエース・リンユンジュの対戦。ゲームカウント1-2、点数は5-10で、リンがマッチポイントを握る。そこから、五十嵐が覚醒した。 5-10から6連続得点で第4マッチを取ると、6-6から始まる最終第5ゲームは10-6まで、実に五十嵐の10連続得点である。リンに勝利した五十嵐は、ビクトリーマッチで大島祐哉にも勝利し、金沢ポートのホームマッチ会場は熱狂の渦に包まれた。 試合後、いつまでも余韻の冷めない様子のお客さんと会場で接しながら、この日観に来てくれたお客さんの多くは、きっと卓球のファンになってくれたという感触を得た試合だった。 <試合結果> 〇五十嵐史弥 3-2 リンユンジュ 6-11/11-10/3-11/11-10/11-9
全日本大学総合卓球選手権大会・個人の部(全日学)2024 男子シングルス5回戦~決勝 徳田幹太
選者:山下大志(Rallys編集長) <選出コメント> 小学2年で日本一になるも、以降は全国大会のシングルス優勝からは遠のいていた徳田幹太(早稲田大)。早稲田大学進学後、1年生の全日学ではダブルス優勝もシングルスはベスト32で終わっており、リベンジを期して挑んだ今年の全日学で一気に頂点へと駆け上がった。 特に、5回戦から決勝までの4試合は全ゲーム4-3勝ちと、1日で実に28ゲームを戦い抜いての優勝だったこともあり、大きな話題となった。 そして、この全日学優勝がキッカケでTリーグ・金沢ポートとの契約も勝ち取り、Tリーグデビュー戦では日本代表の松島輝空(木下グループ)に勝利。その勝負強さはとどまることを知らない。 まさに、今年最も飛躍を遂げた選手と言っても過言ではないだろう。 <試合結果> 【5回戦】 鈴木颯(愛知工業大学)3–4 徳田幹太(早稲田大学)〇 【準々決勝】 〇徳田幹太(早稲田大学)4-3 三浦裕大(筑波大学) 【準決勝】 伊藤礼博(日本大学)3–4 徳田幹太(早稲田大学)〇 【決勝】 〇徳田幹太(早稲田大学)4-3 岡野俊介(朝日大学) 11-4/4-11/13-11/12-14/11-13/11-9/15-13
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