大谷翔平が“今の成績ペース”で狙えるのは三冠王でも連続本塁打王でもなく…ベッツやトラウトが達成済の大記録、さらに「過去5人だけの偉業」
「トリプルスリー」はトラウトやベッツら29例だけ
とはいえMLBでも「トリプルスリー」は珍しく――過去29例となる。 前述した2012年のトラウト(30本49盗、打率.326)、2018年のベッツ(32本30盗、打率.346)らは「30-30」だけでなく「トリプルスリー」も達成していた。しかしそれはアメリカではさほど注目されなかった。 ただ大谷が「トリプルスリー」を記録して、日本メディアが大騒ぎすれば――MLBでも注目される可能性はあろう。「30-30」も「トリプルスリー」も、日本人メジャーリーガーとしては初。イチローは30盗塁を10回記録しているが本塁打は15本が最多。松井秀喜は2004年に31本塁打を記録したが、盗塁は3だった。
“長期契約”を結んだからこその、大谷の意識
なお大谷は、2026年のWBCに出場する可能性を問われて「今のところはそう思っていますし、出たいと言って出られるところではない。選んでもらえるように、まずはトップ層にしっかりとい続けるというのが大事かなと思う」と取材に対して答えている。 彼自身は当然、2023年に続いて出場して優勝に貢献したい気持ちは持っているだろうが、そのためには32歳となった2026年に「選んでもらえる選手=トップ層」であり続けることが大事だとしている。 日本人は「大谷のいない侍ジャパンなんて考えられない」「あまりにも謙虚すぎるだろう」と思うかもしれないが、大型契約をして鳴り物入りで入団した選手が、その後ほどなくして故障をしたり、不振に陥ったりして期待を裏切るケースは、掃いて捨てるほどある。 大谷の身近でいえば、昨年までの同僚だったエンゼルスのアンソニー・レンドーンは、2019年、ナショナルズで126打点を挙げて打点王になり、このオフに7年総額2億4500万ドルの巨額契約を結んだ。しかしその後は、故障が相次ぎ、エンゼルスでは今季5年目シーズン途中まででわずか219試合しか出場せず、通算本塁打は22本だけだ。 スイングスピードの速さではMLB随一のジャンカルロ・スタントンは、マーリンズ時代の2014年に、当時史上最高の13年総額3億2500万ドル+出来高の契約を結んだ。その契約を持ったままヤンキースに移籍をしたが、ヤンキースに移籍してからは2019年はわずか3本塁打と落ち込んだ。昨年は24本塁打したものの打率は.191。金満球団によくある「不良資産化」が取りざたされている。 そして12年総額4億2650万ドルの契約を結んでいるトラウトでさえも、ここ4年は規定打席未達、今季は左ひざを負傷して手術をしたために長期離脱を余儀なくされている。
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