千賀滉大、今季はエースの働きか 「千賀のカギは健康だ。健康でありさえすれば」米解説者、成績予想に基づき期待
大リーグ公式データサイトのファングラフスは8日(日本時間9日)、成績予想システムとして定評がある「ZiPS プロジェクション」の2025年メッツ版を発表。千賀滉大投手(31)は、メジャー3年目でチームのエースを張ると予想された。 ◆千賀滉大の『お化けグラブ』【写真】 具体的には24試合に先発して計138イニング3分の1をこなし、9勝7敗、防御率3・51。15被弾、149奪三振、62四球で、9イニング相当の奪三振率は9・7、『ERA+(球場特性を補正し、リーグ平均を100で換算した防御率)』は115と算定された。 そして2大WARの一つ、ファングラフス算出の『fWAR(代替可能な控え選手に比べ、何勝を上積みできたかを示す評価指標)』は2・9。これは、投手陣ではショーン・マナエア(32)らの2・0を上回るチーム最高の数字となっている。 地元放送局SNYのジョン・ハーパー解説者は「ZiPSプロジェクションの千賀に関する予想は、かなり現実的だと思う。9勝7敗ということは、たくさんのイニングをこなしてくれることを意味する。千賀のカギは健康だ。健康でありさえすれば、試合を支配する投球をしてくれるのは周知の事実だ」と、高い期待を語った。 一方、3年総額7500万ドル(約119億円)でFA残留が決まったマナエアの予想成績は、28試合(先発25)で144イニングを投げ、8勝7敗、防御率4・31。21被弾、145奪三振、47四球で奪三振率9・1、ERA+106だった。 昨季は12勝6敗、防御率3・00と大車輪の活躍だったこともあり、同局のトッド・ジール解説者は「この予想された数字は低いし、正確ではないと思う。もっと勝利数は多く、2桁には乗るだろうし、防御率も3点台になるはずだ」と反論。ハーパー解説者も「全く理解できないプロジェクションだ。昨季の後半戦のすごさを見ていないのか。あれはまぐれではない。打者は彼の直球を打てなかった。賭けてもいいが、もっといい数字になる」と同調した。 また、千賀、マナエアとともに先発3本柱を形成するとみられるフランキー・モンタス(31)の予想はWAR1・0。先発26試合で131イニング3分の2、7勝9敗、防御率4・65。19被弾、125奪三振、54四球、奪三振率8・5、ERA+87となっている。
中日スポーツ