ゲオが上下セット1098円のスウェットでオリジナルアパレルに本格参入
「ゲオショップ」や「ゲオモバイル」「セカンドストリート」などを展開するゲオが、2024年秋冬からアパレル事業に本格的に参入すると発表した。手始めとして、メンズ・ウィメンズのスウェットのセットアップ3型と、ウィメンズの裏起毛タイツ、レギンス、ソックスを10月10日からゲオオンラインストアで、翌11日から全国のゲオショップ853店舗で販売する。 【画像】実力は? 生地のディテール
同社はレンタル事業に代わる新たな事業の柱として、コロナ禍に「おうち時間を充実させる」という点で親和性の高いリテール事業の強化に着手。オリジナル商品を拡充することで「バラエティストア」への業態転換を目指している。 これまで、テレビやイヤホンなどの黒物家電、まくらやシャワーヘッドなどの生活用品、化粧品や洗剤などの日用品をはじめとしたオリジナル商品を年間100品目以上をゲオショップで販売しており、ワイヤレスイヤホンは430万個、ワイヤレスヘッドホンは40万個、ホテルのような質感を追求したまくらは18万個を売り上げている。担当者はオリジナル商品の強みとして、全国の1000以上の店舗が基本的に直営店であるためにトライアル販売が容易に行えることや、売価を決めてから始めるという企画方法、メーカーや商社を通さず工場と直接取り引きをすることで中間コストを削減するという生産体制を挙げる。 アパレル商材では2024年6月に「接触冷感ルームウェア」を試験的に販売。現在までに累計で11万着を売り上げたことが、本格参入の決め手となった。主力商品はスウェットのセットアップ(1098円)。メンズとウィメンズでそれぞれ3サイズ、4色のラインナップし、30万着の売り上げを目標に置く。他に、スウェットパーカセットアップ(1648円)とスウェットジップパーカセットアップ(2198円)を用意。ルームウェアとしながらも、コンビニエンスストアなどの近所までには着ていける「ワンマイルウェア」を意識したという。スウェットの生地には主にポリエステル素材を採用し、薄手にするかわりに裏起毛加工を施すことで軽さと暖かさを実現させた。「家の中では意外とポケットを使わない」という声を反映し、パーカはフロントのポケットを、パンツはバックポケットを省略することで、コストを削減している。スウェットに加え、ウィメンズの裏起毛タイツとレギンス(2サイズ展開、各1098円)とソックス(2色展開、各879円)も展開。なお、グループのセカンドストリートでの販売は予定していないという。 担当者は競合としてドン・キホーテやしまむらを挙げ、ゲオは後発として一点あたりの単価を下げることと、ルームウェアに特化することで対抗していくとし、「ゲオに来たら家で快適に過ごせるグッズがユニクロやカインズよりも安く買えることを伝えていきたい」と語った。