東海テレビ「ドラＨＯＴ＋」の公開生放送に出演し、プロ野球選手としての夢を書いたボードを掲げる吉田（左）と森

　器用さ◎です！　２４日のドラフト会議で中日から２位指名された西濃運輸・吉田聖弥投手（２２）が２６日、３位で指名された神奈川・桐光学園高の森駿太内野手（１７）とともに東海テレビのドラゴンズ応援番組『ドラＨＯＴ＋』（東海ローカル）に出演。社会人左腕・吉田は特技に散髪を挙げ、手先の器用さをアピール。最速１５２キロの直球と変幻自在なチェンジアップを武器にした投球スタイルで勝負していくことを誓った。 　ドラフト２位左腕・吉田の特技が発覚した。「昔から、器用なほうだったと思います」。手に持つのはグラブ…ではなくハサミ。母親が美容師をやっていたこともあり、自然と才能を受け継いでいた。 　佐賀・伊万里農林高時代、友人に「横（髪）を刈ってほしい」とバリカンを渡されると、うまくできた。「そこから楽しくなりました」。野球では県大会の８強が最高成績。「当時はプロに行きたいという考えはまだなかった」。進路には第１志望に大学か社会人、第２志望に美容師と職業にするのも考えていたほど。 　西濃運輸でも同僚から多種多様のオーダーを受けては、寮にある散髪用ハサミでサッと仕上げた顧客は、多い時には１日２～３人。「お小遣いをゲットしていました」とスタイリスト吉田は大人気だった。その特異な能力が、緩急を生かした投球スタイルにも通じている。 　伝家の宝刀は奥行きのあるチェンジアップ。「いかに真っすぐに見せるかが一番。（打者が）狙っていてもクイックで投げてみたり。１つの球種ですけど、僕は３球種ぐらいあると思っています」。最速１５２キロの直球とチェンジアップを織り交ぜ、三振の山を築く。「この１年、本気で野球に取り組んできた」と今夏の都市対抗大会で４強入りの立役者となり、プロ入りをつかんだ。