巨人・立岡

巨人・立岡宗一郎外野手（34）が現役引退を決断したことが26日、分かった。球団はコーチのポストを用意する方針とみられる。 【写真】夫人の似顔絵を手に笑顔の巨人・立岡宗一郎 熊本・鎮西高から2009年にドラフト2位でソフトバンク入団。12年途中にトレードで巨人に加入した。15年に規定打席未満ながら打率・304、16盗塁でブレーク。走攻守でチームの穴を補う選手として重宝されたが、22年6月の試合中に左膝前十字靱帯（じんたい）を断裂。再建手術、育成契約を経て今年5月に支配下に復帰した。 6月4日のロッテ戦（東京ドーム）では3本の適時打を含む4安打4打点でお立ち台に上がり、大けがからの復活を印象付けた。クライマックスシリーズにも代打などで出場したが、今季レギュラーシーズンは48試合の出場で打率・214、0本塁打、8打点、3盗塁。若手の台頭が目立つ中、潔く身を引く道を選んだ。 プロ入り後に故障が原因で右打ちから左打ちに転向した苦労人。歴代監督から高い身体能力と試合の流れを読むクレバーさを買われ、高卒で16年間、プロの世界を生き抜いた。温厚な人柄で先輩後輩を問わず慕われる熊本生まれの九州男児が、第2の人生に進む。 ■立岡　宗一郎（たておか・そういちろう） 1990（平成2）年5月18日生まれ、34歳。熊本県出身。鎮西高から2009年ドラフト2位でソフトバンク入団。12年途中にトレードで巨人に移籍した。22年に左膝前十字靱帯の再建手術を受け、23年から育成契約。今季支配下復帰を果たした。181センチ、82キロ。右投げ左打ち。既婚。年俸2200万円。