高級キャンピングカーのベース車としてお馴染みのフィアット・デュカトが一部改良
ハイエースよりふた回り以上大きい商用バン
日本仕様のフィアット・デュカトとしては初の改良モデルとなる「シリーズ9」が2024年8月21日から全国のフィアット・プロフェッショナル正規ディーラーで発売された。フィアット・プロフェッショナル正規ディーラーは、日本を代表するキャンピングカー・ビルダーが認定されていて、デュカトをベースとした多彩なキャンピングカーを送り出している。 【写真9枚】一部改良が行われた、高級キャンピングカーのベース車両として重宝されているフィアットの大型商用バン、新型「フィアット・デュカト」の詳細画像をチェック ◆キャンピングカーショーの主役 2022年12月に日本での正式導入が発表された「フィアット・デュカト」は、キャンピングカーのベース車として用いられること多く、架装されたキャンピングカーが各地で開催されているキャンピングカーショーで主役になっている。その数は「デュカト祭り」と言えるほど。正規が開始されてからデュカトをベースにしたキャンピングカーの新車ラッシュが続いている。 ◆上級志向のキャンピングカーに架装 現在のキャンピングカーの売れ筋は、ハイエースやキャラバンなどをベースとした「バンコン」(バン・コンバージョン)、その下のタウンエースやNV200バネットをベースとするバンコン、1tクラスのトラックをベースにした「キャブコン」(キャブ・コンバージョン)、軽自動車ベースの軽キャンパーなどとなっている。 デュカトをベースとしたキャンピングカーは、大型のキャブコンやフルコン(フル・コンバージョン)と同じように憧れの存在として、ハイエース級のバンコンで飽き足らない上級志向の層から注目を集めている。 ◆質感と使い勝手、安全性を向上 新型デュカトは、隔壁の前部にライニング(内張り)が施され、荷室の後部にはコートフックが追加され、質感と使い勝手向上。 さらに、「ADAS」(先進運転支援システム)もアップデート。新たにストップ&ゴー機能付のアダプティブ・クルーズコントロール(ACC)や「レーンセンタリング」や「トラフィックジャムアシスト」が加わり、先進安全性とドライバーサポート機能が強化されたのも朗報だ。 ◆標準とロングの2タイプ バリエーションは、標準ボディの「L2H2」とロング・バージョンの「L3H2」の2タイプ。新型からはロング+ハイルーフの「L3H3」がラインアップから落ちた。ボディ・サイズはL2H2が全長×全幅×全高=5410×2100×2525mm、L3H2が5995×2100×2525mmとなっている。 ボディ・カラーは、「デュカト・ホワイト」のほか、有償色の「エクスペディション・グレー」、「ランサローテ・グレー」、「メタリック・ブラック」が設定されている。 価格は、L2H2が580万円、L3H2が597万5000円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部