断熱等級6の家で”結露すごい&エアコン効きにくい”から解放! 「子育てエコホーム支援事業」補助金も活用 Oさん家族【断熱新時代・住宅実例】
退去期限のある社宅から持ち家へ
Oさんが暮らしていた社宅の入居には期限設定があり、いずれは持ち家を検討する必要があったそう。3人の子どもたちの誕生に合わせて、2年ごとに少しずつ広い社宅マンションに移り、育児に励んできたというが、前述の結露問題もあり、長男の小学校入学を前にして新しい環境を整えるべく、新居購入の準備をスタートさせた。
「当時、会社の規定であと3年しか社宅には住めないこともあって、そろそろ持ち家を検討し始めないと、と思っていたんです。そんなとき、『実家の敷地内に家を建てたらどうか』と夫の両親からありがたいお話をいただいたんですよ」(妻) 実家の敷地内に家を建てられるなら、土地探しの心配もなく、コストも大幅に抑えられる。なにより、両親の近くで子育てできる安心感もあって、その提案に乗ることにしたという。
建築会社は性能とコストのバランスを重視
土地探しの心配がなくなり、家を建ててくれる会社探しを始めたOさん。まずは情報収集をするなかで見つけた、高性能な住まいづくりを提唱する工務店へ行ってみることにした。そこでは、気になっていた断熱性能についてとても詳しく話を聞くことができた。 「性能にこだわるなら、一番高い等級の家づくりをする会社で建てるべきなんじゃないか、となんとなく思っていたんですよね。はじめに気になっていた会社は、標準仕様でも国が定めたZEH基準を大きく上回る性能を備えているとのことで、とても魅力的でした。ただ、価格帯がちょっと高かったので悩みました。そんなとき、土木関係の仕事をしている父が、ここにも話を聞いてみては?と別の会社を紹介してくれたんです。それがこの家を建ててくれることになった会社との出合いでした」 Oさんが新たに話を聞いた会社は、ZEH基準を大きく上回るHEAT20のG2基準をクリアした高断熱な住まいづくりが特徴だった。冬は暖房の熱が逃げにくく、夏は外気の熱が室内に伝わりにくい構造で光熱費を大幅に削減することができ、一年を通して快適で健康に過ごせるという説明を受けた。そこで、モデルハウスへ行き、実際にその環境を体験してみたそうだ。 「ともに住宅性能にこだわりを持つ2社の説明を聞き、さらに体感してみたことで、自分たちが求めているものを理解することができました。私たちが建築を予定していた滋賀県大津市なら、一番高い等級の住まいでなくても、十分な効果があることが実感できました。最終的には、自分たちが住む環境に合う性能を備えていて、さらに予算に見合った価格で家を建てられる会社にお願いしようということになりました」と最終決定の経緯を夫は振り返る。
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