「サンシーロで血統書付き選手を相手にあんなプレー!」ユーヴェの21歳の逸材に伊解説陣も驚き…19歳の至宝の股抜きなどイタリアダービーを分析! | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】セリエA第9節で実現したイタリアダービーについて、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が見解を示した。 【動画】イタリアダービーでは過去20年で最多ゴールの記録的激闘に
セリエA第9節では、首位ナポリがレッチェに1-0と勝利した一方で、王者インテルとユヴェントスがイタリアダービーで激突。シーソーゲームの末、インテルが一時2点のリードを奪ったが、土壇場でユーヴェが19歳の至宝FWケナン・ユルディズのドッピエッタ(1試合2得点)で追いついて4-4で引き分けた。
ダービーの流れを変えた一手
そんな中、イタリア代表指揮官のルチアーノ・スパレッティが『DAZN Serie A Show』に出演。司会者のジョルジャ・ロッシ氏から4-4のスコアについて「監督は4失点にいら立つものなのか」を問われると、自身の考えを語った。 「どのように受け止めるかは、ピッチでの試合の流れや選手への指示にもよるだろう。クレイジーな試合であったことは間違いない。観客は素晴らしいショーを目にすることができたはずだ。しかしながら、その裏では、おそらくより良い判断ができたのではないだろうか」 解説陣で元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏は、シモーネ・インザーギのチームが4-2と2点をリードした段階で、ユーヴェ指揮官チアゴ・モッタがケナン・ユルディズらを投入したことで、試合の流れが変わったと指摘している。 「前半はユヴェントスが素晴らしい試合を見せたが、インテルは後半開始からどう猛なリズムとインテンシティでピッチに入り、多くのチャンスを作り出した。スコアを5-3とするチャンスが2、3回あった」 「そこでチアゴが動き、ユヴェントスを再編成した。ユルディズというこの若者がピッチに入り、4-3となるゴールを編み出した。カウンターとはいえ、インテルの選手が3人残っている中で、ものすごいゴールだった」 ユヴェントスOBのフェデリコ・バルザレッティ氏は、トルコ代表の至宝の股抜きシュートに注目。元同僚のジャンルイジ・ブッフォン氏との過去の逸話を明かした。 「今日は、ユルディズの股抜きシュートを2回見たが、もはやFWは股抜きを狙うようになっている。私がジジ・ブッフォンとプレーしていた時、DF勢が足を開くと、彼は怒り狂っていたよ。『動かないでくれ。さもないと、ボールを打つ瞬間が見えない』と言われていた」 するとストラマッチョーニ氏も「股抜きシュートは、GKにとって一番嫌なシュートだ。生理的にボールの軌道が予測できないものだからね」と同調。スパレッティは「カバーされていると思ってしまうんだ。だがブッフォンは、こんなシュートも止めていたよ」と語り、元イタリア代表守護神を称えた。
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