今の取り組み継続を 専門家会議が会見(全文4)医療基盤が弱い地方ほど大ダメージ
感染者数が少ない県で宣言を延長する必要性は?
徳島新聞:徳島新聞の久保というんですけども、徳島県など感染者数が少ない県でも緊急事態宣言を延長する必要性と意義について、あらためて聞かせてもらいたいのですが。 脇田:これは先ほどと同様に、緊急事態宣言を続ける意義ということですけども、やはり感染者数に関しては評価は絶対的に必要だと思います。それに加えて、いざ感染が拡大を次にしてきたときに準備ができている状況にきちんとなっているかということが非常に重要だと思っています。ですから自治体が、今、先ほど今村先生が言われましたけども、感染者数が急増したときに対応できるような医療体制の準備、これがきちんとできていること、それからPCR検査の体制が十分に整えられていること、さまざまな要因を、やはりここで準備をしておいていただきたいということがわれわれの願いということです。 尾身:1つだけ。今、脇田座長がおっしゃったとおりですが、それにちょっと付け加えると、われわれは緊急事態宣言を延長すると今、言っているんじゃなくて、これは今の取り組みのようなものを続けたほうがいいって言っているので、緊急事態宣言を延長するかどうかという議論は今日はまったくしていませんので、それはよろしくお願いしたいと思います。
現状で迅速に検査ができているか
記者1:フリーランスの記者の【フジノ 01:44:06】と申しますが、1つが、PCR検査に対して、これが迅速にできているかどうかが重要というお話があったと思うんですけれども、一方で現在のPCR検査の数であるとか、それから実際に虚偽の報告があるようなことを考えると、やはり医療機関から依頼してもなかなか受けられないという報道等があることを考えると、なかなか迅速にできているかというのが微妙なのかなという思いがあるんですけれども、今、現状で迅速に検査ができているというふうにお考えかどうかについて。 もう1点。今後は検査体制が整えられていることが緊急事態宣言の解除の条件の1つかなと思うのですが、そうすると、できているかどうかの判断基準というのはどこら辺に設けたらいいのか。その2点をお願いします。 脇田:現在、PCR検査が迅速にできているかどうかということですので、そこについては、症状が出てから、相談をしてからどのぐらいの期間で検査に至っているかということが1つ、指標になるというふうに思います。それからもう1つはPCR検査の陽性率ですよね。それが十分に、非常に高い値であればやはりPCR検査が十分にできていないということになりますし、それがある程度の数値に収まってくるということが、迅速にできているかどうかの判断基準になってくるだろうというふうに思います。それでよろしいでしょうか。 【書き起こし】今の取り組み継続を 専門家会議が会見 全文5に続く