【詳報】岡山県知事 伊原木氏4選 実績強調、新人の小坂氏に大差
任期満了に伴う岡山県知事選は27日投票され、即日開票の結果、無所属現職の伊原木隆太氏(58)が、新人で共産党県委員会常任委員の小坂昇氏(72)との一騎打ちを大差で制し、4選を果たした。 【伊原木さんが抱負】 3期12年の伊原木県政に対する評価が最大の争点となった選挙戦は勢いを増す人口減少を踏まえ、持続可能なエリアの将来像をどう描くかが問われた。県政史上初めて衆院選との同日選となり、有権者の投票行動も注目された。 伊原木氏は県政運営の2本柱に掲げる教育再生と産業振興について「学校の荒れの問題が改善し、学力も戻った。企業誘致に伴う投資額が増え、雇用が拡大した」と実績を強調。人口減少に関しては少子化対策を強化することで局面を打開する方針を示し、路線の継続を訴えた。 自民党県連、立憲民主党、公明党県本部、国民民主党と連合岡山の推薦を取り付けて支持を固めた。 小坂氏は共産党県委員会や労組などで構成する「民主県政をつくるみんなの会」が支援し、同党が推薦。現県政を「県民に冷たい」と批判し、産業や福祉施策の転換を主張したが、及ばなかった。 ◇ 伊原木 隆太氏(いばらぎ・りゅうた)大安寺高、東京大工学部卒。外資系経営コンサルティング会社勤務を経て、米スタンフォード大経営大学院でMBA(経営学修士)を取得。1998年から14年間、天満屋社長。2012年の岡山県知事選で初当選し、16、20年と当選を重ねた。58歳。岡山市北区出石町。 ◇開票結果◇ =選管最終= 当634587 伊原木 隆太 58無現(4) 117206 小坂 昇 72無新 (無効17066、持ち帰り等39)