佐藤琢磨「明日はもっと回します!」東京オートサロン2025でのホンダF1走行イベントのテスト、無事終了
1月10日、千葉県の幕張メッセで東京オートサロン2025が開幕した。屋内会場ではさまざまなプレスカンファレンスが行われるなか、屋外イベント会場では『auto sport 60周年 & as-web 20周年記念 Honda F1走行』に向けたF1マシンの走行テストが行われた。テスト走行とはいえども、ステアリングを握った佐藤琢磨は「楽しかった!」と笑顔でマシンを降り、明日の本番に向けて期待を高めた。 【写真】幕張メッセの駐車場で1965年のホンダF1初優勝のRA272をテストドライブする佐藤琢磨 オートスポーツ本誌の刊行60周年と、2025年で20周年を迎えるオートスポーツwebのメモリアルイヤーを記念する今回の東京オートサロン2025でのスペシャルイベントでは、元F1ドライバーで2度のインディ500チャンピオン、そして現在はホンダ・レーシング・スクール鈴鹿(HRS)のプリンシパルを務める佐藤琢磨が1965年のホンダF1初優勝マシン『RA272』のデモ走行が予定されている。 東京オートサロン2025の開幕日である10日(金)には、そのスペシャルイベントに向けて、琢磨と元レーシングライダーで現在はホンダコレクションホールに収蔵されている車両の動態確認を行うテストレーサーを務める宮城光の2名が参加するテスト走行が行われた。 テスト走行では、このために会場までRA272とともに駆けつけた宮城が、琢磨に注意点を説明しつつ、マシンに乗り込んで屋外イベント会場と幕張メッセの裏通路を走行。自然吸気V12気筒エンジンの快音を轟かせ、その後は琢磨にドライバーが変わり、おなじく屋外イベント会場と幕張メッセ周辺の裏通路を走行し、明日の本番に向けてのテストは無事に終了した。 テスト走行とはいえども、『RA272』その懐かしくも甲高いV12の官能的なホンダミュージックを目の当たりにした関係者からは、走行後に自然と拍手が沸き起こるほどエンジン音は格別。ここでしか味わえない、魅力的で貴重な走行となった。 テスト走行終了後、琢磨は「宮城さんが車両を確認してくれているので、今日もエンジン、そしてギヤは絶好調です! テスト走行ですけど、すごく楽しかった。明日はもっと(エンジンの回転数を)回すので、ぜひ会場に見に来てください」と笑顔をみせた。 『RA272』のエンジンは当時で最高1万4000回転、現在でも最高で1万1000回転近くまで回すことができると言われている。果たして明日のイベント当日、琢磨は何回転までV12エンジンを攻めることができるのか。 東京オートサロン2025内で行われる『auto sport 60周年 & as-web 20周年記念 Honda F1走行』は、11日(土)に屋外イベント会場で実施され、『RA272』の走行や『マクラーレンMP4/5』の3.5リッターV型10気筒NAエンジン始動パフォーマンスが予定されている。ぜひ会場でV12、V10のホンダF1サウンドを堪能してほしい。 [オートスポーツweb 2025年01月10日]