丸亀製麺の勝ち続ける戦略とは? MMMを採用して感性をデータで測り、マーケティングの勝率を高める!
戦術MMMのポイント!
丸亀製麺がMMMを利用する際に意識していることは、「MMMは手段であって、目的ではない」という点だ。その上で、次の2点について心がけている。 ・マーケティング全体の理解、仮説をもってデータと向き合う必要がある ・スピードは価値。スピードを意識した運用をする 分析結果を解釈するのは最終的に人間であることを忘れてはならない。よって、しっかりと仮説を持ったうえで、分析結果に向きあわなければ、数字の意味を見誤ってしまう。 そして、「スピード」を意識することも重要だ。たとえば極端な話6割、7割の完成度でも、そこから改善したり、解釈を深めてより深い分析をしたりしていく。この姿勢で社内は常に動いているという。
「未来志向」と「現場主義」が間部氏のAnalysis Mind
■ 未来志向 データを分析し、改善すべきポイントを割り出しても、周囲に理解されなかった経験はないだろうか。間部氏は過去の経験として、過去のデータを分析して改善ポイントを提示したところ、何を目指しているかが共有できておらず、「それは今知りたいことじゃない」「それは、今欲しいタイミングじゃない」などと返されたことがあったという。 だが現在の丸亀製麺では、「どうなりたいか」「感動をどう生むのか」進んでいく先が共有されている。「未来を創る」「未来をつかむため」にデータを活用して、仮説を立てて実証していく形をとっているので、データ活用もスムーズに行えているという。 ┌────────── 販売実績などのデータは過去のデータですが、そこからどのような仮説を立てられるかに、むしろ力点を置いています(間部氏) └────────── ■ 現場主義 そしてもう1つ、現場主義も必要だという。上がってくるデータを見るだけではない。営業担当者に会い、商品担当者に話を聞き、自ら店舗でお客様と対することもある。こうすることで事業を理解でき、なによりもデータに“想い”が入っていく。 最後に間部氏は、これからも顧客体験の向上とデータ活用で選ばれるブランドであり続けたいと述べ、講演を締めくくった。