出典：日興アセットマネジメント

日興アセットマネジメントの「Tracers S&P500ゴールドプラス（通称：ゴルプラ）」が、いま急速に注目を集めている。 【全画像をみる】S&P500×金は最強コンビ？ 大躍進の投信「Tracers S&P500ゴールドプラス」をレビュー この8月の株価下落を受けて、S&P500と金（ゴールド）へ均等に分散投資する、この商品の組み合わせの妙に共感した人が多いのだろう。 設定日の2022年8月31日から丸2年を経て、大化けしたゴルプラをレビューする。 去る8月の株価暴落を受けて、急速に注目を集めている投資信託がある。日興アセットマネジメントの「Tracers S&P500ゴールドプラス（通称：ゴルプラ）」だ。 なにしろこのゴルプラ。今年1月から8月までの資金流入額の月平均は、およそ4億円。それが9月は18億円、10月はなんと一気に95億円と、指数関数的に伸びているのだ。基準価額も今年1月の1万3000円台から10月の2万2000円台へ急上昇した。 この1本が注目を集めているのは理由がある。S&P500と金（ゴールド）へ均等に分散投資する珍しい商品だからだ。振り返るとまさにジェットコースターだった今年の相場動向を受けて、S&P500という「攻め」と、金という「守り」の組み合わせの妙に共感した人が多いのだろう。 設定日の2022年8月31日から丸2年を経て、大化けしたゴルプラをレビューしていく。

上昇し続けている金価格

今回の執筆にあたって、初秋からTracers S&P500ゴールドプラスが急上昇した詳細な理由までは遡れなかった。記憶に残っているところで、9月頃にX（旧Twitter）での言及が増えたことから鑑みると、その頃にいわゆる株クラ著名人の誰かが、この商品を発掘したのだろう。 ちなみに9月前後の市況を振り返ると、米国の弱い製造業指数を受けて、株価は下落していた。その一方、金価格は依然として上昇が続き、年初の2300ドル/toz台から8月末時点で2700ドル/toz台になっている。 おそらく、この金価格の上昇に伴って、高パフォーマンスを発揮していたゴルプラが注目されたのだろう。金の価格はいつか下がるという主張もあるが、いまのところ上昇の勢いは留まるところを知らない。