原英莉花、山下美夢有、岩井ツインズらが出場する米ツアー最終予選会の仕組みを解説! 今年はツアーメンバー“枠”に変化も…?
<Qシリーズ(米国女子ツアー最終予選会) 事前情報◇2日◇マグノリア・グローブGC クロッシングズC、フォールズC(米アラバマ州)> 通過ならず…悔し涙を流す菅沼菜々【写真】 今週5日(木)から、来年の米国女子ツアー出場権をかけた最終予選会(Qシリーズ)が始まる。今季ツアーでポイントレース101位以下になった選手や、2次予選会通過者、10月8日時点の世界ランキング上位75位以内の選手らが出場する。 日本からは、10月に行われた2次予選会を勝ち上がった原英莉花と山口すず夏や、吉田優利、今季は下部ツアーを戦った馬場咲希に加え、世界ランキング上位者の資格で山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜がエントリーしている。 吉田は今季ルーキーイヤーを戦ったが、CMEランキング102位に終わり、80位までが得られる来季フルシードや、81~100位に付与される第1回リシャッフルまでの出場権を逃したため、昨年に続き予選会へ出場。米国女子下部ツアーに参戦し、ポイントランキング18位で終えた馬場は、上位10位に与えられるレギュラーツアー出場権獲得ならず、かつ11位~15位に付与される限定的な出場権も逃し、この予選会から“トップカテゴリー昇格”を目指す。 では、選手たちはツアーメンバーになるため目指すべきは、いったい何位なのか? そもそも米国女子ツアーの優先出場順位は、選手それぞれが位置するカテゴリーに左右される。前年度のポイントランキング80位以内の選手は『カテゴリー1:トップ80』に分類され、ここが最も優先順位が高いカテゴリーとなる。その後、『カテゴリー2:キャリアトップ20』や『カテゴリー3:メジャー優勝者』…など続いていく。 そして予選会で上位25位以内に入ることができれば『カテゴリー14』に分類され、来季の第1回リシャッフルまでの出場機会が得られるというわけだ。昨年は、上位20位までが『カテゴリー14:Qスクール トップ20』に分類され、そこから出場機会は少なくなるものの『カテゴリー15:Qスクール 21~45位』というものも存在していた。つまり上位45位タイまでがメンバーカードを手に入れていたが、今年は枠が狭まった形だ。 さらに競技日程が6日間から5日間と短くなったことも、今年のQシリーズの変更点の一つ。2つのコースを使用し、計90ホールというスケジュールだが、72ホール終了時点で予選カットも行われる。とにかく今回挑戦する日本勢が目指すのは“25位以内”。全員そろって米国女子ツアーへ出場へ!…という結末を期待したい。