「私の今年の1文字は『C』」小池都知事会見12月23日(全文2完)
時代が変わるときはいっぺんに変わる
それから何よりも今年もコロナで始まりコロナで終わろうとしているということ。ただ、去年の暮れの状況と今年の状況では株の問題や、またワクチン、経口薬などなど、かなり内容は変わってきているというふうに思いますが、守っていくべきことは同じであります。攻め、守り、備え、これは同じことであります。 それからあと、気候変動ですね。COP27にも私自身参加をして、水素について首脳たちが集う、その会合にも出て、日本の、東京の対応ということについても発信をしてまいりました。本当に時代が変わるときはいっぺんに変わるんだなと、今、その渦の中に日本が、そして東京がいるという、そういう、俯瞰して見ればそういうこと、そういう状況にあると思います。 よく今年の漢字1文字といわれるんですが、ずっと考えてはきたけれどもなかなか1文字っていうのが、これというのがないというか、あり過ぎて選ぶのが難しい。いっそのことアルファベットにしたほうがいいかなと思って、私は「C」だと思っています。COVIDのコロナの「C」に、それからClimateの「C」に、Childrenの「C」に、激変という意味でChangeで、そして高齢者とコロナの関係もありまして長寿、元気なお年寄りも多く、エリザベス女王の最期は見事だったですよね。それも含めて長寿。そしてあと「C」でChina、というので、いろんなことを含めると、ここはなかなかエネルギーというのが押し込めなかったんですけれども、でもClimateのほうになるかなと。というので、私の今年の1文字は「C」ですね。ということでいかがでしょうか。はい。 記者:ありがとうございます。幹事社からは以上です。 小池:幹事、はい、そうだね。どうぞ。では、NHKさん。
もうツインデミックに入っているのか
記者:NHK、中村です。よろしくお願いします。まずコロナのことで伺いたいんですけども、冒頭、知事からもありましたが、現状の認識としては、コロナはもう第8波に入っていて、ツインデミックにももう入ってるということなんでしょうか。 小池:はい。第7波があまりにも急峻だったので、伸びがね。今回の様相は毎日Rでいきますと、実効再生産数でいくと1.08とか1.11とかですね。ちょっとプラトー、大地のようになっているかと。あまり突き抜けはしないと。そして、一方でインフルエンザという伏兵現るで、これは予想されてもいたことで、皆さんにはワクチンの接種をお願いしてきた。インフルエンザのほうのね、ワクチンの接種もお願いをしてきた。 これは、8波プラスアルファと言ってもいいのかもしれません。これはもちろん専門家の先生方のご所見を伺わなければ、この言葉はまだ専門家からは出ていませんが、このように毎日対応をしている行政の立場からすれば、そういう見方もあるのかなと。それだけに今回、モニタリングの分析も最後、医療提供体制、赤がともっています。これまでどおりではないけれども、しかし医療提供体制が厳しいですよという、そのことについての皆さんに警戒を呼び掛ける、そういう分析だというふうに理解しております。 記者:ありがとうございます。あともう1点伺います。先ほど、今年を振り返る1文字、「C」ということがありましたけれども、今年最後ということで、来年に向けて知事が具体的に取り組んでいただきたい課題、あれば具体的に教えてください。 小池:はい。まだまだ課題は多いんですが、コロナに明け暮れて、その間にオリンピック・パラリンピックという大事業がございました。この数年間はそれに追われることが基本的に多かったわけです。ただ、最近はようやく東京都としてのこれまでずっと仕込んできたさまざまな計画、プロジェクトが見えてきている部分が多いかと思います。各高速道路などがつながったこと、それからモノレール、多摩モノや、それから臨海地下鉄のほう、計画など発表させていただいている。これからはまちづくりと人づくりと、その両方で進めていく必要があると思っています。引き続き少子化対策というか、子供をいかに育てやすい東京にしていくのか。そのためには働き方をどのようにしてサポートしていくのか。意識から変えましょうと、今年は育業という言葉を中心に申し上げさせていただきました。