【OurAge読者の声を集めた「隣の50歳」】世の中は不公平だと思うこと
4位「女に生まれたこと」
【135票】 「家事は女がするのが当たりまえという風潮には、不公平という言葉しか浮かばない。一方、男性がちょっと家事を手伝うと賞賛される。私だって毎日働いているのに」(51歳・会社員) 「きょうだいの中で母の面倒を一番見るべきなのは女の私と兄と弟が決めつけていること」(53歳・会社員) 「私が育った家庭は男性優位の考えで、弟がとても大事にされていました。忘れられないのは、デザートのときメロンが一切れ多く弟の皿に入っていたこと」(49歳・専業主婦) 「煮魚を作ると、頭側は夫で尾のほうは私なのが当然なこと。ある日〝じゃんけんで決めよう〟と提案したら夫に驚かれました。頭側を譲ってもらっていることを当然と思っていたのか、それとも気づいてすらいなかったのか?こうした些細なことでも女性というのは損をしているなぁと思います」(不明)
5位「健康、病気に関すること」
【96票】 「30代半ばで原因不明の発熱が続き、やむを得ず仕事を辞めた。その後、何か所目かの病院で先天性の疾患を持っていることが判明。10回以上の手術を受けて、なんとか日常生活を送れるようにはなったが、少し疲れただけで発熱が数週間続くので、外出やスポーツができない。普通のことが普通にできないことにもどかしさ、不公平を感じている。健康でいることは宝を持っているのと同じだと思います」(不明) 「40代半ばで全身に激痛が走る病気になってしまったこと。痛みがひどく家事はおろそかになり、仕事もできない。なぜ私がこの病気に?と思ってしまう」(54歳・自由業) 「私はいわゆる虚弱体質です。いつも何かしらの薬を服用し、風邪をひけば寝こみ、一泊だけの旅行でも帰宅すると寝込む…これは損をしている、人生を楽しみたいとここ3年ほどはヨガで体調を調えようと模索しています」(49歳・専業主婦) 「まだ40代の友人が数人亡くなりました。元気そうに見えたのに、くも膜下出血、心筋梗塞、がん…人の寿命って決まっているのかもしれませんが、不公平を感じずにはいられません」(不明) 今回のアンケートの中で、筆者が身につまされたコメントが多かったのが、4位の「女に生まれたこと」だ。とりわけ家事や子育ての負担が妻側に偏っている現状について、数々の声が寄せられた。最後にふたつ、印象的だったものをご紹介しよう。 「私の場合、まず結婚したとき、苗字が変わることでやらなければならない手続きがたくさんあった。そして子育ては妻が中心で夫はお手伝い感覚。そのことで夫婦が揉めると夫の両親が割って入ってきて、私が責められる。また、私が会社の飲み会に参加しようとすると夫から苦言が。〝でもこの飲み会は強制参加なの〟と言って謝りながら飲み会に出れば、そこではセクハラが当たり前」(不明) 「不公平と思うのは家事は女がやって当たり前という、昔から日本にある発想です。我が家は私も夫と同様に仕事をしていますが、帰宅するとまずお風呂を沸かし、仕事をしながら考えていた献立で夕食の準備をしなければならない。一方夫は帰宅後、お風呂に入り、テレビを観ながらくつろいだりすることができるのに……子育てについても同じでした。最近の若い人たちは男性も家事をやっていると聞きますが、日本特有の男尊女卑の考えは根深いのではと思っています」(不明) 次回は、「昔、夢中だったアイドルは誰ですか?」という質問への声をお届けしよう。 イラスト/すぎうらゆう 構成・原文/編集部員・ギリコ