まずはJ-REIT市場全体の動きを把握 市場全体に投資するならETF
現在上場されている東証REIT指数連動型ETFを表にまとめています。時価総額の大きい銘柄は、設定された時期が早く、したがって運用の実績がある銘柄です。こうした銘柄は、いつでも簡単に売買できるという点で強みを発揮する銘柄ですが、運用報酬は若干高めの傾向があります。一方長期投資に向く低コストの銘柄は、後発組が多くて運用規模が小さいため、ややパフォーマンスが安定しない傾向があり、売買のしやすさという点でも時価総額の大きい銘柄に劣ります。 このようにETFにもそれぞれ一長一短があるので、自分の目的にあった銘柄を選び、存分に活用されたらいいと思います。 (ミリタス・フィナンシャル・コンサルティング代表取締役・田渕直也) 著書に『入門 JーREITと不動産金融ビジネスのしくみ』、『入門 金融のしくみ』『世界一やさしい金融工学の本です』(すべて日本実業出版社)。