まずはJ-REIT市場全体の動きを把握 市場全体に投資するならETF
J-REIT市場全体に投資する手段
さて、今回お話ししているようなJ-REIT市場全体の動きに直接投資をするためには、どうしたらいいでしょうか。 個々の投資家がそれぞれ様々なJ-REIT銘柄に分散投資をするというのも一つのやり方です。でも、もっと手っ取り早いやり方があります。それが投資信託です。 そもそもJ-REITも投資信託の一種なのですが、これからお話ししようとしているのは、そのJ-REITに投資する投資信託です。わざわざ自分で多くのJ-REIT銘柄に投資しなくても、J-REITに投資する投資信託を購入することで、分散投資の効果を享受できるわけです。 このような投資信託の分類としては、まず一般的な契約型投資信託というものがあります。さらにその中には、ファンドマネージャーが独自の判断で銘柄を選択して運用するアクティブファンドと、東証REIT指数にできるだけ連動するように機械的に運用するインデックスファンドがあります。 もう一つ、今回とくにお勧めしたいものとして、上場投資信託(ETF)と呼ばれる分類のものがあります。一般の契約型投資信託が、銀行や証券会社などから決められた条件で購入したり、解約したりするものであるのに対して、ETFは、株式やJ-REITと同様に取引所に上場されていて、そこで自由に売買することができるという特徴を持っています。また、ETFは、インデックスファンドと同様ですが、東証REIT指数など市場全体の動きに追随するように機械的に運用されていますので、市場全体の動きに投資したい場合により適しています。 このETFをお勧めするポイントの一つは、購入や転売(または解約)にかかる手数料や、運用会社の報酬などが総じて安く、低コストで投資できるという点です。特に長期投資を考える場合、このコストはばかになりません。 もう一つのポイントは、ETFが市場でいつでも簡単に売買できるという点ですね。