<潘めぐみ>「宇宙戦艦ヤマト」 母から娘に受け継がれたサーシャ役 愛と尊敬を込めて
◇母とサーシャが重なる
サーシャを受け継ぐことになり、母から印象的な言葉を投げかけられた。
「『あなたが今後この役割を担っていくことになるのね』と母らしい言葉をいただきました。サーシャという役が担っていくであろう運命も含めた言葉なんだと思います。母は、本作でマザー・デザリアムを演じていて、第二章ではサーシャについて触れるんですが、どういう思いだったんだろう? その話はしていないし、聞かれていないんですけど」
めぐみさんは「3199」に出演が決まる前から、母から「宇宙戦艦ヤマト」の話を聞いていて、サーシャと母を重ねて見ていたようなところがあったという。
「サーシャは、キュートで愛嬌があって、とてもピュア、少女性があるキャラクターだと感じていて、母がこれまで生きてきた話を聞くと、まるでサーシャのようなんです。キュートでチャーミング、子供の頃に抱いていたキラキラしたものがそのままで、柔らかい雰囲気なのですが、どこか意志の強さを感じるし、娘からすると頑固さも垣間見える。それが複雑にもシンプルに共存しているのが、サーシャだと私は感じています。サーシャは、最終的に自分で選択していく強いキャラクターです。当時の母でもあり、今の母でもあって、母の人生のようだと勝手に思っています」
めぐみさんの言葉からは母への愛と尊敬を感じる。その思いを胸にサーシャを演じている。
「『ヤマト』に関わる前からDNAとしてすりこまれているような感覚もありますし。収録前に『永遠に』を見直したのですが、やっぱり覚えているんです。『ヤマト』のファンの方は、新たに一緒に歩んでくださる方もいれば、ずっと応援してくださる方の思いや記憶をしっかり守って、その想いを大切にしてサーシャを演じさせていただきたいと思っています。今のヤマトには、福井さんの書くセリフがあり、今のヤマトクルーは当時ともまた違いますし」
◇福井晴敏の言葉の魅力