<潘めぐみ>「宇宙戦艦ヤマト」 母から娘に受け継がれたサーシャ役 愛と尊敬を込めて
「3199」でもサーシャは物語の重要な鍵を握る重要なキャラクターだ。ただ、第二章ではまだ子供で、ピュアな存在として登場する。
「私が演じるサーシャは2歳から始まります。彼女自身は、自分の生まれの複雑さを理解していません。私は全てを知っているので、それを真っさらにして演じなければなりません。物心がつく前の女の子で、物事を純粋に受け入れて、アウトプットしていくような役どころです。ヤマトクルーが、古代進が、自分の想いだけでは前に進めない中で、自分の感情に素直であるところを意識しました」
“おじさま”である古代進を演じる小野大輔さんと一緒に収録することができた。
「おじさまと一緒になることもあります。小野さんとはほかの現場でもご一緒させていただいたことはありますが、初めて『ヤマト』の現場で一緒になった時、初めてじゃないような言語化できない不思議な感覚がありました。サーシャが感じている懐かしさみたいなものが私の中にもあったんです。おじさまとサーシャのやり取りは楽しみにしていただきたいです」
福井さんは、リメークシリーズの「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」でシリーズ構成、脚本を担当しており、最新作では総監督も務めることになった。役者として、福井さんが紡ぐ物語、セリフをどのように感じているのだろうか?
「言葉にロマンを感じます。日常会話の中で自分が選ぶ言葉ではないのですが、とても美しくて、どこか詩的で、だけど言葉にドラマが、その人の人生がギュッと詰まっています。だから感情移入したり、思いを馳せたりできるのだと思います。まるで舞台の上にいるような、大河を感じるような。台本のト書きに心情が書いてあるんですが、セリフのないカットにも書いてあって、それがとてもドラマチックなんです。」
「3199」でサーシャがどのように活躍するかはまだ明らかになっていない。