サステナブル購買行動調査2024、社会行動実践度は過去最高値、一方で10代の過半数は「エコ疲れ」も
博報堂SXプロフェッショナルズは、5回目となる「生活者のサステナブル購買行動調査2024」を実施した。「SDGs」の認知度は昨年から減少したものの、社会行動実践度は上昇し過去最高値となった。一方、10代の過半数は「エコ疲れ」を感じていることもうかがえる結果となった。 SDGsの認知率・知名率は、前年の55.7%から51.7%に減少。「内容は知らないが名前を聞いたことがある」まで含めた知名率も前年の83.3%から80.7%に下がった。また、SDGs17の目標のうち、最も関心度が高かったのは61.2%の「海の豊かさを守ろう」だった。 買い物の際に社会・環境に与える影響をどの程度意識しているかをきいた社会購買実践度については、平均値が5.12点(10点満点)となり、過去最高値をマークした昨年の5.15点から微減。 一方、社会・環境のためになる行動をどの程度おこなっているかをきいた社会行動実践度では、昨年の5.15点から5.28点に上昇し過去最高値となった。博報堂は、「物価高などの影響で、買い物を通じてよりも、日々の行動の中で社会・環境のためになることをしようとする人が増えた」などと推察している。 年代別の平均値では、10代(社会購買実践度5.75点、社会行動実践度6.08点)と70代(社会購買実践度5.70点、社会行動実践度5.71点)が高かった。一方、「社会や環境問題に取り組むことに疲れを感じる」と回答した10代は51.1%と半数を超えた。 このほか、サステナブルな購買行動では、前年に引き続き「ミニマル(最小限)」「ロングライフ(長期的)」「サーキュラー(循環)」が上位にランクイン。「売上の一部が環境や社会のために寄付される商品を買う」は昨年から3ポイント上昇し4割超になり、特に10~20代ではおよそ5割にのぼった。 調査は2024年2月26日~27日に実施。全国16~79歳の男女計5158名から回答を得た。
トラベルボイス編集部